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「反省してるのであれば控訴せずに…」女児の父親が実刑判決を受け心情吐露 バス置き去り死亡事件 静岡

2022年9月、静岡県牧之原市で園児が送迎バスに置き去りにされ死亡した事件で、静岡地裁は2024年7月4日、車内の確認を怠った元園長に対し禁錮1年4カ月の実刑判決を言い渡しました。

静岡地方裁判所

裁判を終え、千奈ちゃんの父親は報道陣に率直な思いを語りました。

千奈ちゃんの父親:
正直執行猶予がつくだろうな、と期待はしていなかったので、本当に期待せずにきょう(7月4日)来て、平常心を保って聞いていようと思っていたので驚いたというかそういう気持ち。(増田被告が)実刑だってわかった瞬間には本当に何も考えられない状況。一生懸命メモもしていたのも全く入ってこない、そういった状態。妻とは手を握り合いました

また、判決文を読み上げた後に語った裁判長の言葉も素直に受け取ることができたと話します。

河本千奈ちゃん(提供:遺族)

一方で、自責の念はいまも変わらないといいます。

千奈ちゃんの父親:
命を落としてしまって元通りにはならない。千奈ちゃんは私たちが経験したことがない苦しみを味わいながら亡くなったので「実刑になってよかったね」ではない。それでも「助けられなくてごめんなさい」と。(被告が)反省しているのであれば、控訴せずにこの判決を受け取ってほしい

また、千奈ちゃんの父親は事件後に約束した廃園について、廃園か別法人への運営権の引き渡しを求めていくということです。

川崎幼稚園(牧之原市)

一方、元園長の弁護士は「園児がいる以上は園を続けるという認識です」とした上で、被告のコメントとして「今回の判決を大変重く受け止めております。自らの責任に真摯に向き合っていく所存です。償いを続けてまいります」と発表しています。

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