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テレしずWasabeeは公開開始から1周年となりました。子育てや家庭のあり方などをテーマに、第一線で活躍する講師陣が語る番組「テレビ寺子屋」の記事の中から、Wasabee編集部が注目した記事を3つピックアップしました。
1.「実はその生物、日本にしかいないんです」“生物ハンター”が教える身近な生き物
まずは、2023年7月9日に静岡エリアで放送した静岡大学准教授・加藤英明さんの回をご紹介します。
外来生物の捕獲で知られる“生物ハンター”・加藤英明さんが、日本にしかいない貴重な「固有種」を紹介しました。
静岡大学准教授・加藤英明さん:
日本には、30万種以上の生き物がいると考えられています。地球儀で見れば小さな国ですが、北から南まで長く細く多くの島が並んでいます。寒い環境から暖かい環境まで狭い日本の中に存在し、多様な環境があるため、いろんな生き物たちが暮らすことができるのです。
キジもトカゲも・・・実は日本だけ
驚いたのは、日本の固有種と呼ばれる動物たちが、意外にもよく知っている身近な生き物だったということです。
静岡大学准教授・加藤英明さん:
ほ乳類では「ニホンカモシカ」や「ニホンザル」。「ニホン」が名前についている場合は固有種のことが多いです。「ニホンモモンガ」や「ニホンリス」もそうです
「キジ」も日本にしかいない種であることがわかり、最近固有種になったそうです。
加藤さんは「私たちの時代で美しい生き物たちが姿を消してしまうことがないように配慮する必要があります。日本の固有種たちの進化を邪魔せず、しっかりと見守っていきましょう。」と結んでいます。
身近な動物たちの命の希少さに気付かされた回でした。
【元記事を読む】「実はその生物、日本にしかいないんです」“生物ハンター”が教える身近な生き物2.故郷とは“僕を覚えてくれている町” さださん対談で振り返る
次にご紹介するのは、2023年10月22日に静岡エリアで放送された、医師の鎌田實さんとシンガーソングライターのさだまさしさんの対談です。3回シリーズの1回目でした。
親交がある2人が、それぞれの「こころの故郷」について振り返ります。
故郷とは“僕を覚えてくれている町”
さださんは、長崎出身で文芸評論家の山本健吉さんに故郷とは「母の町」、「町が僕を覚えてくれている町」だと言われたそうです。
シンガーソングライター・さだまさしさん:
大人になって、子供のころバイオリンの稽古に通っていた長崎の古い通りを通ったときのことです。お寺の屋根のところに大きな傷があるのを見つけて、「あれ、僕の子供のころからあの傷はあのままだ」と思い、「町が僕を覚えてくれているってこういうことなのかな」と、腑に落ちました。
支え合って過ごした赤羽の思い出
鎌田さんにとっての「こころの故郷」は、育った東京赤羽の長屋でした。
医師・作家 鎌田實さん:
向かいの家ですき焼きを作るとなると、うちのガスのホースを出して貸すんです。すき焼きが出来上がるころになると「食べに来てもいいよ」と言われてお邪魔する。母が病弱で入院し、父が遅くまで働いて家にいないことを知ると、「實ちゃん、うちでご飯食べなさい」と声をかけてくれる。周りの人に支えられた赤羽の記憶、東京の下町の雰囲気がありました。
それぞれの「こころの故郷」が、じんわりと胸の奥を熱くした回でした。
【元記事を読む】故郷とは“僕を覚えてくれている町” さださん対談で振り返る3.過保護に注意 強い心を育むための子供との向き合い方
最後にご紹介するのは、2023年12月11日に静岡エリアで放送された、思考力を重視する学習塾「花まる学習会」代表の高濱正伸さんの回です。
ついつい“転ばぬ先の杖”を出し過ぎて過保護になってしいがち。子供の強い心を育むためには、家では「しつけ」、外では「辛い体験」が重要だと高濱さんは話しました。
花まる学習会代表・高濱正伸さん:
人間の土台となる部分には「自己肯定感」という心の部分があります。親として一番気をつけないといけないのは、ここが生き生きしているかということです。もうひとつは、「強い心」があることです。この「強い心」を育てるために家でできることは「しつけ」、外では「つらい体験」をすることです。
給食をきっかけに変化が
興味深かったのは、ある幼稚園の給食についてのエピソードです。高濱さんが以前訪れた時よりも園児たちがきちんと座れるようになっていたそうです。
花まる学習会代表・高濱正伸さん:
その年から自園給食が始まり、最初に給食のしつけはきちんとしようということで、ちゃんと並ぶことや勝手に食べ始めないことなど厳しく言ったそうです。すると、他のこともきちんとできるようになったと。食事って大切なんです。社会では我慢したり自分を抑制することも必要です。グッと抑える感覚を身につけることにもつながります。 どうやってしつけるべきか、見失いつつある親も多いと思います。ぜひ「食事のしつけ」から入ってみてください。
しつけに戸惑うこともある親たちにとって、具体的なアドバイスとなった回でした。
【元記事を読む】過保護に注意 強い心を育むための子供との向き合い方【もっと見る! テレビ寺子屋の記事】