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静岡市のお土産として定番の「あべ川もち」ですが、品質も量も変わらないのに4割引の激安価格で手に入る工場直売店の秘密を探ります。
表通りでも一本裏へ入れば、そこはまるで別世界。静岡県民必見の裏スポットを巡る「しずおか裏表さんぽ」。今回は静岡市の南部を横断する主要道路「南幹線」の裏スポットを散歩します。
工場直売所で社長自ら販売
やってきたのは、静岡市駿河区の南幹線を少し入ったところにある和菓子の老舗「松柏堂(しょうはくどう)」の工場直売所です。
なんと「あべ川もち」が店頭価格の40%オフで購入できる裏スポットなんです。
ここでは社長の杉山孝俊さんが自ら接客をしています。
あべ川もちを作っている店は松柏堂を含め主に3つあり、どの店も味や 作り方が違うそうです。なぜ各店があべ川もちを作り始めたのでしょうか。
発祥は駿府、現在の静岡市で晩年を過ごした徳川家康に関係していました。
松柏堂・杉山孝俊 社長:
徳川家康公がお見えになった時にお餅をついて、金粉の代わりにきな粉をまぶしたという400年前の逸話があります。それに近いものをみんなで作ろう、静岡の名物にしようと言って、それぞれの店がそれぞれの味を作っているのです
なるほど! 杉山社長によると、お土産のあべ川もちは、家康に献上したもちの再現でした。
40%オフの理由は「田舎だから」?
気になるのは「40%オフ」の張り紙です。40%オフで買えるのは「大パック8人前」「大パック4人前」「ミニパック8人前」の3種類。
賞味期限が近いなどの理由もないそうですが、なぜなんでしょうか。
松柏堂・杉山社長:
ここは田舎でなかなか人が来てくれないんですよ。黙って見ていると一日に一人ぐらいしか来ないわけ。定価だと駅で買えばいいとなっちゃう。お客さんが来てくれるために、ちょっとサービスしようと。今は知る人ぞ知る場所になったんですけどね!
なるほど、そういう理由での40%オフだったんですね。
食べてみました
松柏堂のあべ川もちは「大パック」と「ミニ」の2種類がありますが、味はどちらも同じです。
食べてみるときな粉がたっぷり。ほんのり塩味もします。
松柏堂・杉山 社長:
実は塩は入ってないんですよ。塩入れると湿気るんです。あんこにも塩が入ってない。私も血圧が気になるので塩を入れないようにしています
もち米も小豆も全て国産を使っているそうです。
あべ川もち入りの“どらやき”
こちらの裏スポット、近所の人も来ますが、今ではインターネットで検索して千葉や埼玉、名古屋からも客が来るそうです。
ちなみに本店(静岡市葵区鷹匠)の一番人気は「生クリームどらやき(180円)」。あべ川もち入り(210円)もあります。
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■店名 松柏堂あべ川もち直売所
■住所 静岡市駿河区曲金7丁目2−61
■営業時間 10:00~16:00
■定休 日
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