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「追い込まれる前に気づいてあげて」夏休み明けに急増する不登校 専門家に聞いた着目すべきポイント 静岡

”登校しぶり”には前兆があると専門家は指摘する

新学期が目前に控える中、夏休み明けに急増するといわれているのが児童・生徒の不登校だ。一方、子供が「学校に行きたくない」という前には前兆があると専門家は指摘する。保護者が気にかけるべき点を聞いた。

◆長期休暇が終わり新学期へ

夏休みも最終盤。静岡県内の多くの学校では8月28日の週から新学期が始まる。友達との再会を楽しみにしている子、宿題に追われている子、もっと休みたいと思っている子、さまざまではないだろうか。

街で話を聞いてみると「サファリパークとかに行ったから楽しかった」(小2男児)、「水族館に行ってイルカに水をかけてもらった」(小2女児)と話す子もいれば「ちょっと終わるの悲しいな」(小3女児)と寂しげな表情を浮かべる子もいた。

一方で“普段とは違う”1カ月を過ごした保護者はというと「やっと夏休みが終わるのでうれしい」と日常に戻ることが出来る日を心待ちにしている様子で、別の保護者も「給食が早く始まって欲しい」と口にした。

◆夏休み明けの登校における苦労は?

「生活習慣が戻らない」との回答は過半数

子供の教育情報を発信している会社が2022年に小学生の保護者を対象に行ったアンケートでは、夏休み明けの登校で苦労していることについて「生活習慣が戻らない」との回答が半数を超えた。また、学校に通うこと自体に苦労している児童も多く、登校を嫌がる「登校しぶり」も2割以上いた。

低学年の4人に1人が”登校しぶり”

学年別では「生活習慣が戻らない」との回答は全学年に共通していて、さらに特徴的なのが小学1年生から3年生の低学年の児童において「登校しぶり」が多く、実に4人に1人以上が登校を嫌がっているという結果となった。

不登校の児童・生徒数は年々増加

静岡県がまとめた小中学校を長期間にわたり欠席している、いわゆる不登校の児童・生徒数の推移を見ると、小中学校ともに年々増加傾向にあることがわかる。

◆カギは普段との“違い”

常葉大・太田准教授「子供が追い込まれる前に気づくことが大切」

保護者は子供のどのような様子を気にかければいいのか。教育心理学を専門とする常葉大学・太田正義 准教授は「『学校に行きたくない』と言い出すのは、かなり苦しい状態でようやく言えることが多い」と指摘した上で「その手前の『体調が少し悪くなった』『気分が落ち込んでいるように見える』『食事がなかなか進まない』『勉強など、それまで出来ていたことが出来にくくなる』など、普段との“違い”に注意が必要」と話す。

常葉大・太田准教授「子供の気持ちに寄り添って」

このため「行き渋りがあった時点で子供の中では大変な状況にあることを理解した方がいい」と呼びかけ「登校を促すのではなく、無理はさせずに休みたければ休ませてあげるという対応が一番いい」とのことだ。

登校しぶりが必ずしも不登校へつながるというわけではないが、長期間の休みが明けて学校生活が再開するこの時期は、いつも以上に注意深く子供の様子を見ていくことが必要だろう。

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