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静岡・沼津駅近くにある「とりう」は約100年続く和食店です。期間限定、ぷりっぷりのカキのうま味を閉じ込めた究極の釜めしを堪能しました。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ昭和2年創業 約100年続く和食の老舗
静岡・沼津市大手町にある「とりう」。
JR沼津駅南口から、南へまっすぐ歩いて2分の場所にあります。

1927年(昭和2年)創業、約100年続く和食の老舗です。
創業から受け継がれてきた看板メニューの一つが、「うなぎちらし定食(2750円)」です。
丁寧に焼き上げるうなぎを使った料理は、地元の人に愛されています。

広島産の大ぶりカキをふっくら蒸した釜めし
自慢のメニューは「かき釜飯定食(2200円)」。2026年3月末までの期間限定メニューです。
旬を迎えたカキ・タケノコ・シイタケといった具材に、うなぎの肝吸いにも使われるだしを加えて上品に仕上げた至極の一杯です。

ご飯が見えないほど入った大ぶりのカキから食べてみます。
かんだ瞬間に中からカキのエキスがジュワーっとあふれ出てきます。
使っているのは広島産の大ぶりなカキです。秋から冬にかけて旬を迎え、この時期に取れるカキは生食が主流。身がしっかりしていてクリーミーな味わいが特徴です。

カキ本来の味わいをこんなに感じられるカキはなかなかありません。
火加減と入れるタイミングを見極める職人技
カキは余熱で火を入れることで、食感とみずみずしさを出しています。
とりう・木村尊店長:
蒸すような形で一緒に炊くので、ちょうどふっくらしていい具合のところで仕上げています。10分くらい炊くと水がなくなってくるのでそのタイミングでカキを入れています

カキはあまり火を入れすぎると固くなるので、ちょうどいい具合になるよう調整しているそうです。
まさに職人技です。中にはかまぼこ・レンコン・シイタケ・タケノコ・ショウガが入っていて、レンコンの歯ごたえも絶妙です。
とりう・木村尊店長:
1つ1つガスで火の調整をしながら、具材に合わせて順番に入れています。生のお米から炊くので火加減も違えば、素材に合わせて入れる順番も変わってきます

手間がかかっている分、おいしさが全然違います。そしてカキのうま味がご飯にも移っていて絶品です。
カツオと昆布を使った上品なだし
味の決め手となるだしにも、こだわりがありました。
だしは、うなぎの肝吸いにも使用しているカツオと昆布のお吸い物を使用しています。
とりう・木村尊店長:
塩味がベースなのでカキの味を邪魔しないよう、最後までおいしく食べられるように味付けの工夫をしています

うなぎの肝吸いにも使っているというだしは、花カツオと厚削りを2種類使って華やかさと深みを抽出。カキの味を引き出す最高の脇役になっているんです。
そして程よいおこげも最高、香ばしさがさらに食欲をそそります。

かき釜飯定食は季節限定で2026年3月末までの提供ですが、仕入れ状況によって変更になる可能性があります。
■店名 とりう
■住所 静岡県沼津市大手町5-2-5
■営業時間 平日11:30~14:30
17:30~20:00
土日祝11:30~14:30
17:00~19:30
■定休 木、第1・3水※2025年10月29日は休み
■問合せ 055-951-6139
■駐車場 沼津大手町商店街提携駐車場
※この記事は2025年10月18日にテレビ静岡で放送された「くさデカ」をもとにしています。
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