7月4日、静岡市では全国で最も高い最高気温39.3℃を観測しました。これは静岡市における統計開始以来最も高い気温です。その要因と今後について小塚恵理子 気象予報士が解説します。
小塚恵理子 気象予報士：
7月4日は暑さをもたらすいくつかの要因が重なり合うことで記録的な暑さとなりました。こちらで見ていきます。
まず、1つ目はよく晴れて強い日差しがあったことです。
そして要因の2つ目は上空に強い暖気が流れ込みました。1500m付近で21℃以上という真夏並みの熱い空気に覆われていました。
小塚恵理子 気象予報士：
そこに要因3つ目、フェーン現象が発生しました。
山を越えて吹き降りる時に風下側の気温が上がる現象なのですが、7月4日は上空1000mくらいの気温を見ると北西風。日本海から吹いてきたので、いくつか山を越えて南アルプスを越えた風がフェーンとなって静岡市の周辺を暑くしました。
小塚恵理子 気象予報士：
そして要因4つ目、地上では西寄りの風が吹いていました。
西風が吹くことで、海からの涼しい風をブロックしたことが記録的な暑さの要因として大きいと考えられます。
さらにこの西風が高草山を越える形で局地的なフェーンを引き起こしていた可能性があります。
このようにいくつかの要因が重なって記録的な暑さになりました。
小塚恵理子 気象予報士：
上空の強い暖気は7月8日まで居座りそうで、晴れれば猛暑日となる可能性が高いです。
天気も7月8日にかけて日差しが届く予想に変わりつつあるので、8日まで猛暑が続くおそれがあります。
そのあとは曇りや雨に変わってくるものの、気温30℃以上の日が続きますのでまだ警戒が必要です。
