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テレビ局が行う街頭インタビュー、そこで偶然出会ったキャラの濃い人物を追いかけてみました。ある日出会ったのは妖精のような羽を付けた自称「めろん・めろん」さん。調べてみると、印刷店で働きながら、イラストで世界進出を夢見る会社員でした。
「私は妖精です」
それは2024年、1月下旬に静岡市の街中で行った街頭インタビュー。
テレビ静岡・にむらあつとリポーター:
不思議な人がいるんです。どういった方なんですか?
謎の人物:
私は妖精です!
「妖精です」と言い切ったのは、白タイツをはき、背中に小さな羽を付けた、マッシュルームカットの人物。あまりのインパクトに、「1度この人でコーナーをやらないと」と、にむらリポーターを思わしめた人物です。
普段はプリントショップの会社員
この謎多き妖精を、後日スタッフが調べてみると実はスゴイ人でした。
その正体を知っているというお店に、まずは訪問。
静岡市葵区でココナッツウォーターを提供する店「Coco水」の植村千恵さんは関わりがあるようです。
Coco水・植村千恵さん:
はい知っています。「めろん・めろんちゃん」ですね。店内のメニュー関係の印刷をお願いしております
なんと、店内にあった爽やかな印象のメニューはめろん・めろんさんが印刷を担当したものでした。つまり、妖精は印刷会社に勤めているということです。
どこに行けば会えるか聞くと、「お店に普段いるはず」ということで、その印刷会社を訪れてみることにしました。
メロンティックスターからやってきた
そこは創業30年のプリントショップ「プリントファクトリー ライトン」です。かなりちゃんとした店構え。
さっそく入ってみると、「お久しぶりです~」と元気に出てきてくれたのは、あの日の格好そのままの妖精でした。
改めて自己紹介をしてもらいます。
プリントファクトリー ライトン めろん・めろんさん:
めろん・めろんと申します。メロンティックスターからこの度、静岡に舞い降りました。よろしくお願いします
自分は妖精とした上で、普段の仕事について教えてくれました。
めろん・めろんさんは、大判のポスターやTシャツのプリント、チラシの印刷などの受付をしているそう。つまり、窓口のお仕事をしている立派な会社員。
プリントサービスの窓口など業務を行う傍ら、自身でデザインしたグッズなども製作し、SNSで発信しているそうです。
これが、すっごく乙女。パステルのピンクとブルーに統一された、レトロな少女キャラクターが描かれた、フォトフレームやバッジです。
めろん・めろんさん特製Tシャツ
めろん・めろんさんが、にむらリポーターのためにTシャツを作ってきてくれたと言うので、着てみることにしました。
表はキラキラお目々のペガサスが描かれています。
それだけでなく、遊び心あふれるある仕掛けが裏側にありました。
めろん・めろんさん:
後ろを振り返っていただくと羽が生えているんですよ
背中には羽が・・・これで妖精の仲間入りです!
本業はイラストレーター
さらにめろん・めろんさんを深掘りしていきます。
本業はイラストレーターのめろん・めろんさん。年齢は非公開。昭和レトロなキャラクターを得意としています。
めろん・めろんさん:
昭和レトロな少女絵とか少女マンガのイラストがすごく好きで、幼いころから真似をして描いてきたのが始まりです
独特な色使いは、数年前までは働いていた“夢の国”(某有名テーマパーク)の影響だそうです。
羽が生えたのは学生の頃。
めろん・めろんさん:
卒業制作の時に舞台演出みたいなことをしたんですよ。それで妖精の格好をし始めました
では、どうして「めろん・めろん」という名前になったのでしょうか。
めろん・めろんさん:
あいうえお作文になっていて、「め」がメルヘンのメ、「ろ」がレトロのロ、「ん」がまんまるのん。これを掛け合わせて「めろん」にしました
夢はイラストで世界進出すること!「めろん」がイラストのテーマでもあり、人をめろめろにしたいという思いも込められているそうです。
一番近くで応援する社長
独自の世界観で魅了するめろん・めろんさんですが、周りの人たちはどう思っているのでしょうか。
社長の樺野昌樹さんに聞いてみました。
(Q.めろん・めろんさんとの出会いは)
プリントファクトリー ライトン・樺野昌樹 社長:
店員さんを探そうということで募集をしたところ、めろんが来てくれました。求人を出したら舞い降りてきまして、本当に来たんです
普通の求人に応募してきためろん・めろんさん。
社長はいまでは「静岡だけでなく、全国のスターに育ってもらいたい」と、身近な場所から応援しているそうです。
妖精のトートバック作りませんか
めろん・めろんさんは、トートバック作り体験(605円~)のワークショップも月に1回開催しています。
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めろん・めろんさんの作品は、生で見ると色使いが本当にすてき。思わず心引かれる人は多いのでは。ぜひ皆さんも温かい目でめろん・めろんさんを応援しましょう。
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