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子供の頃に憧れた戦隊ものやロボットへの思いを止められず、プラスチックのおもちゃを集めては創作をする男性が静岡・沼津市にいます。遊び心が止まらないという男性の創作部屋はすごいことになっていました。
やって来たのは派手なお面の男性
沼津駅の近く、このあたりにプラスチックのおもちゃに魅了された男性がいるということで、待ち合わせをしました。
現れたのは、派手なお面をかぶった人でした。
テレビ静岡・小倉彩瑛アナウンサー:
プラスチックのおもちゃに魅せられたという、杉澤さんですか?
プラスチックおもちゃアーティスト・杉澤佑輔さん:
そうですね、自分が杉澤ですね。このお面ですか? プラスチックのおもちゃとか日用品を組み合わせて作ってますね
プラスチックおもちゃに魅せられた男、杉澤佑輔さん。
ツッコミどころは満載ですが、まずは自宅兼作業部屋を見せてもらうことになりました。
階段を上ってその部屋に入って行くと、まるで部屋まるごとがおもちゃ箱!
床も壁もプラスチックのおもちゃであふれかえっていました。
中でも気になったのは、等身大の立体。杉澤さんによると、全身着られるロボットだそうです。
個展も開催するアーティストだった
杉澤さんはおもちゃや日用品など、あらゆるプラスチック製品からお面やロボットを作り出す唯一無二のアーティスト。
2021年には個展を開催し、企業からの依頼で作品を制作するなど幅広く活躍しているんです。
作品をよく見ると、一個一個のパーツが確かにおもちゃです。
例えばロボットの目とその周辺は、おもちゃの銃でできているのがわかりますか?
杉澤さん:
一つだけを見たらおもちゃなんだけど、集まったら違ったものになるというのが面白いですね
床に置かれていたプラスチックのおもちゃが、杉澤さんの手にかかれば、大きな一体のロボットになっちゃうんです。
材料にはおもちゃだけでなく、掃除のモップなど身近な生活用品も使われていました。100円ショップや町のおもちゃ屋さんで購入してくるそうで、 材料費は年間で約30万円になるそうです。
作ってみよう!
この面白い世界を体験してみたいということで、小倉アナウンサーも杉澤さんに教えてもらって作ることになりました。
作ってみるのはお面です。設計図はありません。
杉澤さん:
簡単にもう作れますんで。フィーリングです。フィーリングだけで作ってください
お面の作り方はとってもシンプル。 好きなおもちゃを、ひたすらマスクに貼り付けていくだけ。
「正解はない、自分がこれだと思ったものが正解だ」という杉澤さんの言葉を信じて作ること30分。
杉澤さんに手伝ってもらいながら完成です。
テレビ静岡・小倉アナ:
テーマは「辰仮面参上!」です。2024年の干支、辰にちなんで作りました。頭のあたりもちょっと飛び出てる感じが辰のツノに見えなくもないですか?
杉澤さん:
辰仮面と言われたときにピンと来なかったですけど、今の説明でわかりました。フィーリングで作ってるんで、個性が出ていていいと思います
なぜはまった?
他にはない、唯一無二のプラスチックおもちゃアートに、 杉澤さんはなぜ没頭するようになったのでしょうか。
杉澤さん:
プラスチックのおもちゃは幼少期に手に触れることが多いものですが、その時の憧れとか、手にした時の喜びとか、その気持ちのまま作ってるんだと思います
お面やロボットを作ってしまうのは、小さい時に戦隊ものやロボットものに夢中になったから。
プラスチックおもちゃアートを作ることで、その時の喜びを今でも続けているんだそうです。「遊び心しかない」と話していました。
家族にはどう思われてるの?
幼い頃に憧れたロボットや戦隊ヒーローの世界観が原点だと話す杉澤さんですが、実は3人の子供を持つお父さん。
おもちゃであふれる家を、家族はどう思っているのでしょうか?
妻・宏弥さん:
どんどん大きくなっていくなとか、置き場所をどうするんだろう、行く末はどうなるんだろうということはあります。が、どうも思っていないんです!
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意外にも気にしていない様子の妻・宏弥さん。子供たちも「しょうがない」という目で見ているそうです。
理解ある家族に囲まれて、より創作活動に力が入りそうなプラスチックのおもちゃに魅了された男、杉澤佑輔さんでした。
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