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静岡県で毎年選ばれる「ふじのくに食の都づくり仕事人」の表彰式が2月13日、静岡市葵区で行われました。2023年度の料理人や受賞食材をチェック! 静岡の新たな“食の最高峰”を紹介します。
「食の都づくり仕事人」とは
静岡県は日本一高い富士山、日本一深い駿河湾をはじめ多様な風土に恵まれ、多彩で高品質な農林水産物が生産されています。その数・質ともに食材の宝庫、いわば「食の王国」です。
そんな静岡の食文化を支える生産者・料理人・企業団体から、特に優れた功労者「ふじのくに食の都づくり仕事人」を県が毎年表彰しています。
13人が新たな“仕事人”に
「ビッフェレストラン富士山」(富士宮市)の山中一浩さんなど、静岡県産の食材を積極的に活用している優れた料理人13人が新たに「仕事人」に加わりました。
また、これまで仕事人に選ばれた535人の中から12人が、さらに上の「The 仕事人of the year2023」に選ばれました。
「The 仕事人of the year2023」を5回受賞すると「ふじのくにマエストロシェフ」の称号が授与されます。
2023年度にマエストロシェフとなったのは「ハートフルダイニングおんふらんす」(三島市)の田中季次さん、「懐石いっ木」(浜松市)の一木敏哉さん、「和食処なかや」(磐田市)の深田浩介さんの3人でした。
このうち田中季次さんの「ハートフルダイニングおんふらんす」には何度も足を運びました。
地元食材をふんだんに使用したフレンチレストランです。アットホームな雰囲気で気楽に食事を楽しめます。それなのに、お味はかなり本格派! ランチはメニューも価格もかなりカジュアルです。
ほかの注目グルメを一挙紹介
がんばっている食団体に「みしまコロッケの会」
静岡県ならではの食文化の振興に貢献した8団体も「貢献賞」を受賞しました。
その1つが、コロッケで街を盛り上げている「みしまコロッケの会」で、官民が一緒に立ち上げた、まちおこしのための団体です。
新商品 完熟ミカンジュース・お茶のハチミツ
商品化後2年以内の加工品を対象とした「新商品セレクション」には、11商品が選ばれました。
最高金賞は完熟ミカン「100%恋蜜ジュース」です。樹上で完熟したミカンを絞った100%ストレートジュースで、5年にわたる試行錯誤から誕生しました。
そして静岡と言えばお茶。お茶というと茶葉のイメージしかありませんが、もちろん花も咲きます。
金賞を受賞した「Honeyboy11お茶の花の蜂蜜」は、白くかわいい花の時期に収穫できるお茶の花のハチミツです。緑茶のような若干の渋みがあるそうです。
新しいキノコ「プルーロット」
海外にも誇りうる商品「頂しずおか食セレクション」には、5商品が認定されました。
その一つ長谷川園(三島市)の「プルーロット」は、乳白色をしたオリジナル品種のキノコです。
生産者の長谷川園はスタッスがオール女性というキノコ農園で、代表の橋口弥生さんはメイクアップアーティストとしても活躍しています。
会場ではプルーロットのホワイトソース炒めが登場。とっても柔らかく滑らかな食感でホワイトソースに良く合っていました。
ホワイト富士山サーモン
富士山麓や伊豆に養殖場を展開する富士山サーモンの「ホワイト富士山サーモン」も、頂しずおか食セレクションに選ばれました。
会場ではホワイト富士山サーモンが天ぷらで提供されました。サーモンと言えばピンク色の鮮やかな身が一般的ですが、ホワイトサーモンは常識をくつがえすその名の通り、白い身です。
会場では天ぷらが提供され、シンプルに塩で試食。色は白くても、濃厚なサーモンの味わいをしっかり感じました。
静岡の食 新たな展開に期待
表彰式の後は関係者の交流会が開かれ、食材を試食。新たな展開が期待されています。
川勝平太 知事:
静岡県には439の農林水産物の生産品目あり、この数字は堂々の全国1位です。皇室に献上される特産物の数も静岡県が47都道府県で最も多く、品質が高い。生産者も料理人も「おいしく食べてもらいたい」という精神を持っているからこそです
ふじのくに食の都づくり仕事人や、今回選ばれた商品は2023年度中にも「ふじのくに食の都 食の情報センター」のサイトで確認することができます。ぜひみなさんもチェックして実際に足を運んだり、食べたりしてみてください。
【詳しくみる】ふじのくに食の都 食の情報センター(外部サイト)取材/髙橋麻子
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