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病気で一時は寝たきりだった女性が、アームレスリングを始めた結果、64歳で世界一に。エネルギーあふれるおばあちゃんを調査しました。力自慢をも圧倒するパワーに驚きの連続です。
女性で握力が40kg
世界一のパワフルおばあちゃんを調査するため向かったのは静岡・御殿場市。
ここで働いているということで、キルトを展示しているスタジオKキルトミュージアムで待ち合わせです。
その人は、2023年にアームレスリングで世界一となった市川志津子さん、64歳。
市川さんは、2023年にマレーシアで開催された世界大会で、女子60歳以上の部・63kg級・右腕で見事優勝しました。
キルトショップで働く傍ら、国内外の大会に出場しているのです。
市川さんが腕に力を入れると、立派な力こぶが出現。
ためしに握力を測ってみると、なんと40.6kgありました。60代女性の平均は26kgで、40kgオーバーは成人男性の平均とほぼ同じ値です。
力自慢も顔負けのパワー
その力を体感するため、普段練習をしている青少年交流の家へ向かいました。
中学時代ソフトボール部でキャッチャーをしていた、意外と肉体派の小倉彩瑛アナウンサーが対戦してみます。
アームレスラー・市川志津子さん:
握った瞬間からいろいろなことを仕掛けていきます。指を置く位置も人によって様々ですね
いざ勝負、市川さんは余裕の表情。結果はもちろん、市川さんの勝利です。
続いて力自慢の30代ディレクターが挑戦してみましたが、まるで歯が立ちませんでした。
一体そのパワーは、どのように作り出されているのでしょうか。
アームレスラー・市川さん:
ジムに通ったり、自宅で懸垂ができるバーやケトルベルという鉄の塊でトレーニングしたりしています。毎日はやらないですね。長くやっていればなんとかなります
アームレスリングを始めたきっかけとは
そんな市川さんがアームレスリングを始めたのは30代後半、ある病気がきっかけでした。
アームレスラー・市川さん:
30代の頃、寝たきりの時期が長く続きました。走ったり、上を向いたりすることが難しく、長く生きられるのか不安でした
病名は「前庭神経炎」。寝たきりの状態が続いていましたが、ある日テレビで見たアームレスリングの試合に目を奪われました。
アームレスラー・市川さん:
リハビリで運動できるし、走らなくてもいいし、私も大会に出たいと思いました。メンバー募集をして練習しているうちに、入退院を繰り返していた生活がガラッと変わって、一切入院がなくなったんです。歳を重ねるにつれ元気になり、アームレスリングをやっていなかったらと考えると、この競技をやめられないですね
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2026年には、アームレスリング世界大会の日本開催が決定しています。
ジュニアクラスもあるため、子供たちにぜひ目指してもらいたい、静岡県民からメダリストを出したいと市川さんは語ります。
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