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【葵区・大野木荘】“家康のグルメ”が温泉とセット グランプリ受賞メニューを食べに梅ケ島へ

静岡市の山間部・梅ケ島に、徳川家康の好物をアレンジしたメニューがあると聞いて訪ねてみました。それは家康が大切にしたワサビを使った天ぷらのパスタ! 温泉と一緒に体験できる充実プランです。

隠れ家的宿がグランプリ受賞

ウワサのグルメを出すのは静岡市街地から北へ車で1時間ほど。

梅ケ島温泉郷にある旅館「大野木荘」です。

にむらあつとリポーター:
「いろりと露天風呂の大野木荘」と書いてあります。隠れ家的な旅館で、外観はちょっと高級感があります

大野木荘は隠れ家的な温泉旅館。女将の志村美和さんが迎えてくれました。

さっそく女将に「家康の好物をアレンジしたメニュー」について聞いてみました。

大野木荘・志村美和 女将:
先日「家康の天ぷらコンテスト」があり、グランプリをいただきました

家康の天ぷらコンテストは、静岡県観光協会が主催した家康の好物「天ぷら」を題材にしたグルメコンテストです。

県内外の名立たるお店が参加する中、大野木荘のメニューがグランプリをとったんです。

そのメニューは日帰り温泉に来た方限定で、入浴とセットで提供。予約が必要で、1人4400円(2時間制)です。

大野木荘の温泉は、国内有数の強アルカリ性硫黄泉で「天然の化粧水」とも言われているそうです。

お肌にいい、あったかい温泉は、うれしいことに貸し切りです。

まずは温泉に入るリポーター

家康がパスタを食べたら?!

温泉を楽しんだあとは、お待ちかねの家康グルメ。グランプリを受賞した「葵の家紋パスタ」です。汁物や前菜がセットになっています。

にむらリポーター:
家康は当時、パスタは知りませんよね?

志村 女将:
今回のコンテストは「家康がこの時代に生きていたらどんな料理を食べたいか」なので、想像したらこちらになりました

グルメで健康に気を使っていた家康が、現代も生きていたらパスタも楽しんでいたんじゃないか?そんな思いから生まれたオリジナルパスタ。

まずパスタを覆っているのは「ワサビの葉」。ワサビは家康がとても大切にして安倍川上流で作らせていたという歴史があります。もち米と米粉のころもで揚げています。

ワサビの葉の天ぷらをパスタと絡めて食べると、香りが口の中に広がり、クリーミーなパスタソースとよく合います。

パスタソースには本ワサビとバターを使用。ワサビの香りがしっかり口に残ります。

パスタにあえてあるのは、梅ケ島のお茶で作った「発酵茶」。静岡茶も家康が大切にしたものの一つです。

梅ケ島の発酵茶

志村 女将:
今回はお茶とワサビを主役に作りました。ワサビの葉は徳川家の家紋「葵の御紋」の形になっていて、観光客が思わず写真を撮ってみたくなるような盛り付けが評価されました

また梅ケ島のワサビは世界農業遺産で、発酵茶は日本の宝物グランプリで準優勝。そんな食材を一皿としてまとめあげた点も評価されたそうです。

葵の御紋のような盛り付け

さて、今回大野木荘が参加したのは「令和版」家康のてんぷら部門で、県内外22作品の応募から見事グランプリを獲得しました。

さぞ驚いたかとおもいきや、女将はこれはいけると絶対の自信があったそうです。

健康とグルメに関心が高かったと言われる徳川家康公。そのこだわりを温泉と食で体験できる、女将の自信作でした。

ちなみに、コンテストには魚の鯛を使用した「元祖」家康の天ぷら部門もありました。

「元祖」部門のグランプリは、静岡市葵区のフレンチレストラン「食彩工房 ムッシュ MOIZUMI」が考案した「家康のみらい マダイのカダイフ包み揚げ」だということです。

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■施設名 大野木荘
■住所 静岡市葵区梅ヶ島4269-10
■問合せ 054-269-2224

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