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地元では知らない人はいない、静岡・富士市にある松風堂の「小まんぢゅう」。あまりの人気で買えずに、あきらめている人も多いはず。そこで小まんぢゅうを確実に手に入れる方法を調べてみました。
ひと口サイズの小まんぢゅう
JR富士川駅から旧国道1号線に入ってすぐの場所にある松風堂は、大正元年から続く老舗です。
代々夫婦で営んでいる店で、現在は4代目の大石雅信さん孝子さん夫妻です。優しい2人に会えば、心もほっと和むでしょう。
指でつまめるサイズの小まんぢゅう。真ん中にあんが丸くしっかり見えるのが特徴です。
あんは丁度良い甘さで、粒感もあります。白い生地はシンプルながら優しい味わいです。1個食べると、2個、3個とあっという間に口に入れてしまいます。
松風堂4代目・大石雅信さん:
常連の方にも安心して召し上がっていただけるように、原料の価格高騰の中でも、あずきの品種も味も変えずに作り続けています
あんは作った後に一晩寝かせて味を馴染ませてから、生地と一緒に機械で成形しています。
昔は手で一つひとつ丸めていたので、今よりも大きく3種類ありました。約50年前からもっと多くの方に食べてもらおうと、種類を絞ってこの大きさに落ち着きました。
小まんぢゅうの箱詰めと包装は、全て手作業です。
包装紙も昔からずっと変わらずに同じ柄なので、安心感があります。
買ったらすぐ食べるのがおすすめ
原材料は北海道産小豆、小麦粉、砂糖、食塩、水飴のみ。とてもシンプルなので、子供にも安心してあげられます。
だからこそ消費期限も3日と短めです。
翌日には硬くなってきてしまうので、当日中に食べるのが1番おいしい! 毎日その日の内に売り切るように数を調節しているそうです。
1番人気は28個入り(450円)で、50個入り(800円)、70個入り(1120円)、100個入り(1600円)があります。大人数でも楽しめますね。
昼過ぎには売り切れ 絶対手に入れる方法
開店はなんと朝の7時半。それは出勤前やおでかけの時、お土産として買って行けるようにという店主の配慮からでした。
昼過ぎには大抵売り切れてお店は閉まってしまいます。そんな超人気の小まんぢゅうを絶対手に入れるにはどうすれば良いのか、聞いてみました。
電話で予約しよう
午前9時頃までにお店に行くのが難しいならば、確実なのは電話での取り置きです。
早めの時間に電話すれば正午までは、取り置き可能とのことでした。
本店以外の販売店を狙おう
また本店以外にも、東名高速道路・富士川SAやしずてつストアなどで販売しています。
しずてつストアの販売店舗は吉原店、千代田店、流通通り店、田町店、丸子店、末広店、高洲店、草薙店、みずほ店、入江店、富士駅南店です。富士に住んでいない人にも買えるチャンスがあります。ただし毎日置いている訳ではないので、ご注意下さい。
予約ができる穴場
富士川SAのEXPASA富士川(上り)は、ぷらっとパークから高速を利用しない人も入れます。
土産物店の「My Marche NEST」をのぞくと、通路沿いのとても分かりやすい所に小まんぢゅうが。
28個入りの箱が積まれていました。
小まんぢゅうは下り線では以前からずっと販売していましたが、5年ほど前から上り線側にも置くようになりました。
午前8時半頃に松風堂から届くので、午前9時には店頭に並び始めます。平日は約20〜30箱、土日・祝日は40箱ほど届きます。休日には50個入りも5〜10箱並ぶので、買えるチャンスが広がります。
それでもやはり人気なので、午前10時には売り切れてしまうことが多いそうです。
しかし、なんとこちらでも電話予約ができます。しかも50個入りの箱も事前に予約すれば平日に受け取ることができます。
受け取り時間は正午を過ぎても大丈夫なので、正午までに本店に行けない人はあきらめないで! 富士川SAで予約してみましょう。
当日でも可能ですが、前日の予約が確実なので、ぜひ覚えておいてください。
子供から大人まで愛されている小まんぢゅう。価格も良心的なので、家族や仲間で食べるのもよし、独り占めするのもよし。
これまで買えなかった方も、ぜひ1度予約して確実に手に入れてみてください。長年愛される味は、食べる価値ありです。
■店名 松風堂
■住所 静岡県富士市中之郷712
■営業時間 7:30〜売り切れまで
■定休 木(月1回不定休あり)
■問合せ 0545-81-0215
■駐車場 あり(10台)
文/鈴木美緒 撮影/宇佐美陽子
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