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「○○と言えば△△」で知識をつなげる 人生を豊かにする教養のつけ方【テレビ寺子屋】

ちょっとした知識でも、知っているだけで人生がより楽しくなるものです。今からでも遅くありません!今回は教養を身につけるコツについて、知識の宝庫でテレビでも活躍する明治大学教授の齋藤孝さんから学びました。

10月1日に放送されたテレビ寺子屋

テレビ静岡で10月1日に放送されたテレビ寺子屋では、明治大学文学部教授の齋藤孝さんが、生きる楽しみになる教養を身につける方法について語りました。

人生が豊かになる「マイ教養」

明治大学文学部教授・齋藤孝さん:
「教養がある」というのはいいな、と思いますよね。どうやって身につけるのでしょうか。

「教養」は、「○○と言えば△△」方式で身につけられると思っています。バラバラだから覚えられない。つながっていれば興味もつながるし、頭の中に定着しやすいのです。

教養は、「知識と知識がつながる喜び」です。そう考えると、今までの教養というのは、ちょっとつながりが悪かったのだと思います。このつながりは、まともにやっていたら面白くありません。

鎌倉、室町、戦国、江戸時代と順々に積み重ねていくのもいいのですが、日本の話をしていたら、突然古代ローマに話がいったり、さらにアンデスの方にいったりと、ジャンルが飛んだ方が面白いということもあります。

きっちりとした学問体系で学び、ベースとなる学校教育は大事なものです。ただ教養というのは、学校教育で身につけるものとはまたちょっと違い、自分の楽しみのため、生きる楽しみのためでもあります。

ですから、一人一人が自分流にアレンジしたものが教養、「マイ教養」なのだと思います。

教養を身につけるコツとは

教養を身につけるには「ほー!」と驚く素直さが大切で、すごいことがあったら「へー!」「ほー!」「これは大変なことだ!」と驚く、その練習が必要です。

「深い理解」というとキリがないのでそこはちょっとあきらめて、無理せず、とりあえず知っておくということです。とりあえず知っておいて、別の知識とつながればいいという考えです。

例えば、小柴先生が「スーパーカミオカンデ」で発見した「ニュートリノ」。ニュートリノはすごすぎて、人体や地球、全てを通り抜けてしまうそうです。通り抜けるものを発見したのですから、すごいですよね。

「ほー、すごい、すごすぎるよ、ニュートリノ!」というふうに感動しながら人に話すと、それで記憶に残ります。そこから別のものとつなげることが大事です。つなげ方はいくらでもあります。

「通り抜けるといえば、透き通っている。ということは透明、透明と言えば透明人間」という感じです。強引につなげたように感じられますが、自分の中でつながっていればそれでいい。自分中心に知識を振り回すというイメージです。

つなげ方は自在です。これに気づくと、知識はすごく自由なものだと分かります。何でもつなげる力、引き付ける力です。自分なりにいろんなつなげ方をして話せば良いのです。「○○と言えば」方式のトレーニングをしてください。

知識の出会いを楽しむ

脳というのは基本、ネットワークです。つながりを良くしていくと楽しくなる。「何かと何かが出合う」って面白いですよね。知識と知識が出合うときに、頭の中で「ファーン」とファンファーレが鳴ります。

自分の苦手な分野も含め、雑誌や本で知識を拾っていきます。ちょっとした知識でいいのです。

図鑑もいいですね。小学生の図鑑というのは、最近はものすごく優れています。子供向けの図鑑ですから、大人が読んでも分かりやすいです。大人なだけに理解力があり、子供の図鑑で学習した大人は強力です。

ぜひみなさん、「○○と言えば△△」方式で教養を増やしていただければと思います。

齋藤孝:1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、同大学院教育学研究科博士課程等を経て現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。「声に出して読みたい日本語」ほか、著書多数。

※この記事は10月1日にテレビ静岡で放送された「テレビ寺子屋」をもとにしています。

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