3年前、静岡市長に就任した難波喬司 市長。任期は残り1年です。今回、単独インタビューに応じ、これまでの3年間、そして、今後について語りました。
静岡市政の舵取りを担い3年。
任期最後の1年を迎えた難波喬司 市長。
これまで大型事業での“決断”が相次ぎました。
JR東静岡駅前に整備を進めるアリーナの基本計画案を発表したのが2024年10月。
2025年には清水庁舎の新築移転を発表。
そして、2026年2月には新サッカースタジアムについて「JR清水駅前が望ましい」と判断し、エネオスの製油所跡地を購入する契約を結んだことを明らかにしました。
静岡市・難波喬司 市長:
例えばアリーナも1991年に検討開始されている。35年後にやりましょうと決まったわけですね。とにかく今までずっと結論を出さないで検討中と。結論を出して「やる」か「やらない」か決める。そういう時期。
こうした決断には静岡市が抱える課題の解決に必要なことだったといいます。
静岡市・難波喬司 市長:
静岡市の一番の課題は稼ぐ力が弱い。雇用力は新しい雇用を作っていく。所得を向上する。その取り組みが非常に弱かったので、今それに力を入れている
また、難波市長がたびたび危機感を口にしているのが静岡市の人口減少です。
1990年をピークに下がり続けている静岡市。
一方、日本の人口のピークは2008年です。
日本の人口が減り始めるより18年も前に人口減少が起きていました。
人口減少対策として必要な子育て支援ですが、子育て世代が頭を悩ませているのが待機児童の問題です。
特定の園を希望して入れなかった場合ややむを得ず職場への復帰を延期した場合などはいわゆる“隠れ待機児童”となり、静岡市は2025年4月1日時点で204人いました。
北村花絵アナウンサー:
我が子も隠れ待機児童で、人気の園には集中してしまって、定員割れしているところもあったりする。バランスが難しいという部分もあるし、兄弟で同じ園に通わせたいけどそこに定員がないというところもある
静岡市・難波喬司 市長:
これも結構きめ細かくやっていて、一次申し込みがあるので、一次申し込みの時に人気が多いところが増えたら定員調整をする。定員を決めているけど、待機児童が多かったところには、他の園の人数を削ってここに入れる。きめ細かい調整をしているので、4月になると待機児童はほぼゼロという状態にできている。もちろん隠れ待機児童、「この園に行きたいけど」という人はまだいますが、きめ細かい調整をしていくことでだいぶ改善していくと思います
静岡市の合計特殊出生率は政令市の中では中位。
それでも他の政令市よりも人口減少の進みが早いのは “稼ぐ力”の弱さが波及していると難波市長は考えています。
静岡市・難波喬司 市長:
大学の定員が(17歳の静岡市民に対し)104%あるということは(静岡市の)18歳人口は増えている。ところが、その後、卒業する時にごっそり出ていく。なんで出ていくのかというと、地元で仕事がないから。とにかくここは経済の活性化・新規雇用の創出・所得の向上。これを今、必死でやらないと人口減少は回復しない
いま静岡市は“変化の途中”だと語る難波市長。
変化の先については…。
北村花絵アナウンサー:
単刀直入に伺います。ズバリ次期市長選出馬する意欲は100%中何%あるでしょうか
静岡市・難波喬司 市長:
そういうことは答えていなくて、今あることを全力でやると。自分は実務家、公務員のトップとして市の職員、市の実務家と一緒に結果を出すことをやっていく。徹底的にやってきましたが、それは少なくとも自分が最適だと選挙に出た。自分でしかできないというくらいの自負はありますね
“出ざるを得ない街”から“住み続けたい街”へ。
残り1年の舵取り、そして、その先についての判断が注目されます。
