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旅人でエッセイストのたかのてるこさんは、北海道でアイヌのシャーマンから「うまくいかなかったことは必要なかったこと」と言われ、助けられた思いになりました。そんな旅とともにあった、毎日を楽しく生きるための言葉の数々を紹介してくれました。

テレビ静岡で2025年11月9日に放送されたテレビ寺子屋では、旅人・エッセイストのたかのてるこさんが、「毎日ありがとう祭り」と題して、自分を励ます言葉の力について語りました。
世界を旅して気づいた「自分を応援する」大切さ
旅人 エッセイスト・たかのてるこさん:
私は子供の頃から落ち込みやすく、人と比べて「私なんて」と自分で自分をいじめていました。それが世界を旅して初めて「自分が自分を応援しなかったら、誰が応援するんだ! 」という気持ちになり、立ち直りが早くなったのです。

人間は言葉ひとつで、悲しい気持ちになったり嬉しい気持ちになったりするので、毎日どんな言葉を使うかによって、自分が生きる世界が変わります。
旅の中で私に寄り添ってくれた言葉は、私の人生を楽しく嬉しくワクワクさせてくれました。
毎日生まれ変わる細胞に感謝

【私の細胞たち ありがとう! 毎日めでたい 毎日が誕生日】
私たちの体は、毎日なんと3000億個の細胞が新しく生まれ、3カ月でほぼ全部が入れ替わるそうです。だから、朝起きて自分が生きているのを確認したら「今日も無事生き延びた! めでたい! ありがとう! 」と自分を褒めてください。
そうしたら細胞に愛が伝わって、どんどん愛が増えていくと私はイメージしています。
転んでも大丈夫! 落ち着きがない自分も愛せる

【どんな自分も丸ごと愛そう! 自分の短所は長所でもある】
人間の遺伝子は、なんと99.9%がみな同じなのだそうです。たった0.1%の遺伝子の違いが、自分のかけがえのない個性なので、どんな自分も愛してあげてください。
例えば、私は落ち着きがなくて講演先で転んだりします。昔は取り繕ったりもしましたが、今では「てへっ」などと言って楽しくしゃべる。
そうしたら感想文に「落ち着きがないのに楽しそうな大人を初めて見て、感動しました」と書いてあって、「私また人を勇気づけたわ」と自分を褒めています。

自分の短所を生かせる場所も世界にはあるわけで、自分がフィットしないなと思ったら、生きる場所を変えればいい。
そうしたら、短所は個性であって長所だと思える場所が見つかります。
心を軽くする魔法の言葉「まぁいっか~」

【まぁいっか~】
北海道を旅した時に、アイヌのシャーマンの方から「心配しなくていいよ。必要なことはうまくいくし、うまくいかなかったことは必要なかったこと」と言われて、本当だなと思ったんですよね。
今日も生き延びた、という一番必要なことができているんだから、それ以外は「まぁいっか~」でいい。とても助けられた言葉です。
さあ人類を信頼して行動しよう

【心配しない! 心配するなら行動する! 】
悩み事や心配事は生きていたら必ずあって、これからも続いていきます。その度に「また悩んでる…」と自分をいじめず、「より良く生きたいと思うから悩んでるんだ」と自分を褒めてください。
そして心配を消すたった1つの方法は、行動すること。心配し続けても願い事は叶いません。まずは行動することが一番大事。
本当に困った時には「助けて」と言ったら、必ず助けてくれる人がいますから、人類を信頼してほしいんです。「心配するなら 行動する! 」そうやって自分に良い魔法をかけて、濃厚で楽しい人生を送りましょう。

たかのてるこ:7大陸・75カ国を駆ける旅人。ベストセラーの「ガンジス河でバタフライ」はドラマ化もされ話題に。ラブ&ピースな地球の広報として、全国各地の自治体や小中高大学での講演、大学講師など幅広く活動中。
※この記事は2025年11月9日にテレビ静岡で放送された「テレビ寺子屋」をもとにしています。
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