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仕事で日本全国を巡りながら、「旅のすばらしさ」を実感してきた勝俣州和さん。プライベートでも哀川翔さんとカブトムシをとりに行ったり、母親と思い出の地を再訪したり。特別な人と訪れた場所、そこで生まれる思い出が人生を豊かにしていくと語ります。

テレビ静岡で2025年5月18日に放送されたテレビ寺子屋では、タレントの勝俣州和さんが「人生を彩る旅」をテーマに、さまざまな人との旅の思い出について語りました。
哀川翔さんと大人2人カブトムシ採集の旅
タレント・勝俣州和さん:
僕は仕事柄、日本全国、島にも行っていてもう日本4周ぐらいしていますが、やっぱり「旅っていいな」と思います。
一人旅もいいですが、他の人が計画した旅をすることで、自分だけでは体験できないことができるのも旅の良さですよね。
哀川翔さんと旅をしたときのことです。夜明け前に起こされ、日の出を見るのかと思ったら、「違うよ、カブトムシだ」って。

カブトムシは日が出ると隠れてしまうから、早朝蜜を吸っているときが捕まえやすい。哀川さんいわく“匂い”でわかるそうで、1時間ほどでカブトムシ10匹にクワガタも捕まえました。
どうするんですかと聞いたら「逃がす」と。ただ捕まえて逃がすことが面白いのだそうです。
60歳を超えた大人2人が小学校時代に戻れたというのは、哀川さんと旅をしたからなんですよね。
80歳を超えた母と思い出の地へ
僕は、両親が宮城県の仙台にある百貨店へ修行に行った時に生まれました。でも1年で地元の御殿場に帰ってきたので、仙台にいた時の写真が2枚しかないんです。

それは、伊達政宗の像の前で赤ちゃんの僕を母が抱いている写真と、塩釜神社で親子3人で撮った写真です。
ある日、写真を見た母が「ここに行きたいの、もう一度」と言いました。その頃の母は80歳を超えていて、あまり外で歩くこともなくなり、歩行もちょっと困難でした。
「じゃあ半年後に行こう。それまでに自分の足で歩けるようになってくださいね」と伝えると、母は毎日トレーニングしました。そして自分の足で旅行をして、同じ場所で写真を撮ることができたんです。

撮った瞬間になんかこう、涙が出てきましたね。「育ててくれて本当にありがとう」って。僕の人生の中で、すごく思い出に残る旅になりました。
思い出だけが天国に持っていけるもの
結婚して23年になりますが、妻が「まだ結婚する前、恋人同士だった時にいろいろ旅したでしょ。そこに行きたいんだけど」と言ったんです。
行った先々お店の方たちと今も付き合いがあるので、そこに行ってみようと話しました。
「これから僕とあなたの旅はデートだね。あの頃の2人がいた場所に戻った時、何を感じるだろうね」って。だって今は2人じゃなくて息子も娘もいますから。それもまたいいなと思っています。

生まれ育った場所を“ふるさと”と言いますが、待ってくれている人や自分が会いたい人がいたら、そこがまた新しい“ふるさと”になるんじゃないかなと僕は思います。旅をすることで“ふるさと”が増えていく、これも僕が旅を好きな理由のひとつです。
大先輩のご夫婦に言われたことがあるんです。「私たち年を取って出不精にはなっているけれど、2人でいろんなところを旅したい」と。なぜかと聞いたら、「天国にお金とか宝石とか持っていけないでしょ。唯一持っていけるものってなんだと思う? 思い出だよ」って。

皆さんもすてきな思い出を、皆さんの大好きな人と作って、人生という旅を豊かにしてください。
勝俣州和:1965年生まれ。静岡県出身。1988年、番組オーディションを経て芸能界デビュー。アイドルグループCHA-CHAの一員としても活動。現在はバラエティ、情報番組など多方面で活躍。
※この記事は2025年5月18日にテレビ静岡で放送された「テレビ寺子屋」をもとにしています。
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