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7年間作り続けた朝ごはん 勝俣さんの「すてきな家族になる」秘訣【テレビ寺子屋】

11人家族だったというタレントの勝俣州和さん。「家族は応援し合う」を父親は実践していたそうです。勝俣さん自身も妻を助けるため7年間朝ごはん作りを担当。すてきな家族の秘訣を語ってくれました。

テレビ静岡で放送されたテレビ寺子屋

テレビ静岡で1月7日に放送された「テレビ寺子屋」では、勝俣さんが子供時代の経験や、自分の子供が生まれた実体験から得た、「すてきな家族になるための言葉」を教えてくれました。

11人家族の食卓で父が

タレント・勝俣州和さん:
僕が経験の中で見つけた、「すてきな家族になるための言葉」を紹介します。

「家族で批判し合うのはやめましょう、家族は応援し合いましょう」

僕は7人兄弟の長男で、両親と祖父母と11人で暮らしていました。夕飯は一つのテーブルを囲んでみんなで食べることにしていて、父が子供一人一人に「きょう学校で何があった?」などと聞くのです。

タレントの勝俣州和さん

子供たちの答えを受けて、父が話を膨らめて全員が大笑いするという毎日で、「嬉しいことは何倍にもなる、悲しいときはみんなで助け合って応援しあい、楽しいことに変えていこう」という家族でした。

だから自分も結婚した時に、そんな家族を作りたいと思いスタートしたのです。

身重の妻に「朝ごはん」

ある日、妻のお腹に赤ちゃんができました。とても喜びましたが、妻は初めての妊娠に不安になり、食事もあまりのどを通らなくなってしまいました。何か自分にできることはないかと考え、思いついたのが朝ごはんを作ることでした。

その日から出産するまで毎朝、ごはんを炊き、だしをとり、具だくさんのおみそ汁を作って、魚を焼き納豆をかき混ぜて、さらに煮物も作っておきました。そして、元気な赤ちゃんが生まれたのです。

「10カ月頑張ったからもういいかな」と思ったら、妻はお母さんになってからの方が大変になりました。「これは、やめるわけにはいかない」と、僕は朝ごはんづくりを続行しました。

その後、第2子を出産したこともあり、合計7年間作り続けました。いまでも妻は、「すごく感謝している」と言ってくれます。

家族で大変な人がいたら助け合う。問題が起きたらみんなで解決する。家族を持ったら批判し合ってる場合じゃないことがいっぱい起きますから、応援し合うことで絆が深くなっていくのだと思います。

「私のお皿は晴れ 弟のは曇り」

続いての言葉は「子供は、どんなことも笑顔にかえてくれるアーティスト」です。

子供ができて驚いたのが、その好奇心や発想力。僕らが大人になるにつれて失ってしまったときめきをあふれるほどに持っているので、僕は子供との時間を大切にしています。

娘が幼稚園ぐらいのときのこと、朝ごはんの目玉焼きを食べていると、娘が「パパ見て! 私のお皿は晴れです、弟のお皿は曇りです」と言うのです。

お皿を見たら娘は目玉焼きの白身を先に食べ、黄身だけが残って太陽みたいだから「晴れ」。息子は先に黄身を食べ、白身が雲みたいに残っているから「曇り」と言っていたんです。とてもかわいくて、娘を抱きしめました。

親が子供に教えるだけではなく、教えられることがいっぱいあります。子供というすてきなアーティストの作品の中には、驚きと感動がいっぱい詰まっています。

こういった楽しい思い出がどんどん家族を作っていくんですね。ぶつかることも多いと思いますが、最後は楽しかった、面白かったと子供たちにも思ってもらえるような思い出をたくさん作っていきたいです。

みなさんも家族というチームみんなで力を合わせて応援しあって、すてきな家族を作っていってください。

勝俣州和:1965年生まれ。静岡県出身。1988年、番組オーディションを経て芸能界デビュー。アイドルグループCHA-CHAの一員としても活動。現在はバラエティ、情報番組など多方面で活躍。

※この記事は1月7日にテレビ静岡で放送された「テレビ寺子屋」をもとにしています。

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