目次
静岡県中部エリアを走る「静鉄バス」が2023年1月、羽田空港直結の高速バス路線の運行を開始しました。羽田空港に静岡から行くには新幹線から電車を乗り継ぐ人が多いと思いますが、バスは便利なのか、実際に乗車してリポートします!
魅力はやはり「運賃」
しずてつエクスプレス「静岡羽田空港線」は1日1往復、毎日運行しています。
座席は全席指定で、予約はしずてつエクスプレスのウェブサイトから。当日でも空席があれば乗ることができます。
【もっと詳しくみる】高速バスの予約はこちら(しずてつエクスプレスのサイト)やはり魅力的なのは運賃です。大人片道は静岡市内から羽田空港まで3200円。新幹線と電車を乗り継いだ場合は6000円以上かかるので、半額で行けるのは大きなメリットです。
8カ所から乗車できる
そして静岡駅など市内8カ所のバス停から乗車できるのも便利。
清水区にある「高速バス永楽町」にはパーク&ライドの駐車場もあります。事前予約が必要ですが、車を停めてバスに乗り換えができます。
【午前7時15分 静岡駅前17番のりば】
今回は松坂屋静岡店の目の前にある「静岡駅前」のバス停から出発しました。乗客は20代くらいの女性客がほとんどです。
中にはこれから海外旅行に行くのか、大きなキャリーケースを積んで乗り込む人もいます。
羽田空港に到着するのは午前11時50分の予定です。約4時間を過ごす車内をチェックしましょう!
座席はスペースが広く、リクライニングやフットレストも付いていて非常に快適です。また席一つ一つにUSBポートがついているので、携帯電話の充電も安心でした。
さらに車内にフリーWi-Fiサービスがあり、インターネットを見ながら快適な旅ができます。
市内8カ所のバス停を回っていくので、高速道路に入るまでに50分ぐらいかかりました。バス旅ですから2時間かからず羽田に到着できる新幹線+電車より時間はかかります。
急いでいる人には向かないかもしれませんが、重い荷物を持ったまま乗り換え駅で時間に追われることがないのがいいところ。うっかり乗り過ごすこともありません!
約4時間の快適バス旅
【午前8時5分 一般道から東名高速道路に】
東名・清水ICより高速道路に入ります。バスの前方向かって右の窓際席だったので、きれいな海を眺めながら、快適なバス旅となりました。
【午前9時 足柄サービスエリアで休憩】
長時間のバス移動で心配なのが「トイレ」。ですが、出発から約2時間後にサービスエリアで休憩時間がありました。
そして、サービスエリアでは富士山の眺めもとてもきれいでした。休憩時間は10分程度、ちょうどいいリフレッシュとなりました。
ちなみに車内にもきれいなトイレがあるので、長時間のバス旅でも安心です。
【午前10時半 横浜駅YCAT着】
羽田線は横浜行きを兼ねています。横浜に遊びに行くために利用する人も多いようで、乗客の半分くらいはこちらで降車しました。
さらに、みなとみらいや中華街でも降車できます。羽田空港に直行すると思っていましたが、横浜の景色を堪能! 得した気分になりました。
【午前11時40分 羽田エアポートガーデン着】
予定より10分ほど早く羽田に到着。USBポートやWi-Fiのおかげで、車内でできることが多くあり、長く感じることもなく、とても快適なバス旅でした。
羽田までの所要時間は4時間25分で、交通状況により変動します。
バスが到着する「羽田エアポートガーデン」は第3ターミナル(国際線)に直結しています。
第1・第2ターミナルを発着する便を利用する人は、無料の連絡バスなどで移動が必要なので注意しましょう。
羽田エアポートガーデンを満喫 限定アイテムも
到着先の羽田エアポートガーデンは2023年1月31日に全面開業したばかりです。
実は今回の目的地はこの羽田エアポートガーデンでした。飛行機に乗る予定がない人も、ショッピングやグルメを目的に羽田線は使えます。
羽田エアポートガーデンは日本文化を感じられる名産品や土産物、旅行グッズを取り扱う店や、ホテル、温泉、レストランやフードコードがあり、約80店舗が出店する大型複合施設です。
豪快まるごと一匹イセエビ
ここでしか食べられない、手に入らないものがあるということで、まずは腹ごしらえ。
事前に下調べをして、1階にある「うまいよ魚旨いよ魚」に行くことに。なぜならイセエビまるまる一匹をぜいたくに使った「伊勢海老天丼」が食べられるからです。
エビの大きさにびっくり!豪華な肉厚のエビがどっしりと乗ったインパクト抜群な天丼は、ぜいたくな一品です。
さらに、イセエビの頭が入った豪快な大名椀は、濃厚な旨みがぎゅっと詰まって絶品です。
値段は3480円。店独自のルートで市場から仕入れているため、実現できる価格だということです。
おいしさと満足感を考えたら、コスパの良いご馳走でした。やはり人気メニューのようで、多い時だと1日30食出たこともあるそうです。
限定販売のトラベルバッグ
続いてお土産を探しに、2階「ハネダコレクション」内に入っているファッション雑貨の「Maison de FLEUR(メゾン ド フルール)」へ。
エアポートガーデン限定のラビットチャームや、トラベルバッグを販売しています。
客の半数以上が限定商品を求めて来店するそうで、バッグは旅行用のセカンドバッグとしてではなく、普段使いにも適したサイズです。
同じく限定のトラベルポーチとラビットチャームを付ければ特別感満載になります!
限定食パンとデニッシュ
最後はお土産に持ってこいの「Bakery MIYABI (ベーカリー ミヤビ)」に行きました。
こちらで買うことができる限定商品は「MIYABI生食パン(一斤750円)」。
小麦に湯を加えてこねた湯種生地を約24時間じっくり発酵させて、高級小麦、天然水、生クリーム、ハチミツなど自然由来の素材で作り上げています。
この工程になんと丸3日間かかっているそう。食べてみると、粘り気がありもっちりしていて、かむほどに甘みが引き立ちます。何も付けず、そのまま食べてもとてもおいしい食パンでした。
土日だと売り切れてしまう場合もあるのでご注意を!
さらにカラフルなキューブ型のデニッシュパン「MIYABIキューブアソート(850円)」も羽田エアポートガーデン限定商品です。
4個入りで、抹茶、ショコラ、プレーンと季節によって変わる味の4種類が楽しめます。
帰りは午後4時頃に羽田発
帰りのバスは行きと逆のルートを走り、羽田を午後4時10分に出発、午後8時5分に静岡駅に到着です。日帰りも可能。帰りのバスでは疲れてぐっすり眠れそうです。
羽田に行く目的は、飛行機に乗るためがほとんどだったかもしれませんが、グルメにショッピングに楽しめる場所だとわかりました。
そして安くて快適なバス移動のメリットを実感した旅となりました。