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静岡・富士宮「味源」は、手打ちそば店。関西の料亭で修業した2代目が、その技術を生かした多彩なそばを提供しています。夏にぴったりなのは、ひすい色に輝くすだちをふんだんに使った冷かけでした。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ1972年創業の手打ちそば店
静岡・富士宮市の国道139号を阿幸地北の交差点を北西に入り、しばらく進んだ三園平にある「手打ちそば 味源(あじげん)」。
大きく「味源」と書かれた看板が目を引くお店です。

1972年創業の手打ちそば店で、関西の料亭で修業をした2代目が多彩なそばを打っています。
店内は、いろりがあるテーブル席や、ゆったりできる座敷席があり、和の昔ながらの雰囲気。

「濃い茶蕎麦の芋かけ(1050円)」は、人気メニューのひとつ。
静岡産の上質な抹茶を使った見た目も美しい一品です。

清涼感ある 更科そばの「すだち冷やかけ」
自慢の一品は、「すだちの冷やかけ・更科(1595円)」。
2025年9月中旬までの期間限定で、日曜・祝日・混雑時は提供できないメニューです。

特産地の徳島県から取り寄せたすだちを薄く切って約70枚、なんとすだち3個分をぎっしり敷き詰めたぜいたくな一品です。
だしを効かせた関西風のつゆに、真っ白な「更科そば」を合わせています。

見た目は白くてそうめんのようにも見えますが、食べるとそばの風味をしっかり感じる更科そば。
コシもしっかりありながら、のど越しがよい。そばの甘みも感じます。
味源 店主・遠藤浩司さん:
更科そばは、そばの実の中心部の白いところを使って打ったそばです

一般的なそば粉を使ったそばと舌触りが違います。
味源・遠藤浩司さん:
かんだ時の歯切れも違いますし、コシも、更科そばの方が強いんです

更科そばは、まず更科粉でそばがきを作ります。
熱を加えたままだと香りが飛んでしまうため、水で冷やすことが大事。
これで、香り高いそばに仕上がるんです。

だしが効いたコクのあるつゆ
つゆもそばにしっかり絡んで絶品です。
さっぱり爽やかで、コクのあるだしが効いています。

味源・遠藤浩司さん:
利尻昆布・カツオ節・宗田カツオ・ムロアジを合わせて濃いめにだしをとっています。しょうゆは少なくてもおいしい味わいになります
だしのうま味がつまった、ぜいたくなつゆです。

すだちの香りと酸味が決め手
豊かな味わいのだしに、約70枚の薄切りすだちの酸味が効いています。
味源・遠藤浩司さん:
ハウスで育った徳島産のすだちで、香りが露地ものよりも爽やかです。夏の暑い時期にはすごく合うと思います

春から夏にかけて生産される徳島産のすだちは、皮が薄くて柔らかく酸味が控えめなのが特徴。
どんな料理にも合わせやすいのが魅力です。

酸味も強すぎず、見事にだしと調和しています。
そばと一緒に食べるのもおすすめです。すだちのキリッとした味わいがたまりません。

すだちは薄くスライスされているので食べやすいです。
味源・遠藤浩司さん:
全部食べてもらいたいので、口に残らないように薄く切って種も取っています
すべて手作業、店主の優しさを感じます。

このように、すだちは注文を受けてからカットするため、混雑時は提供できない場合がある、ということにも納得です。
キリッと爽やかな味わいが、暑い夏の疲れを癒してくれる逸品。コシが強く、のどごしが良い更科そばをぜひ味わってみてください。
■店名 手打ちそば 味源
■住所 静岡県富士宮市三園平255
■営業時間 11:15~14:30
17:30~20:00 ※そば売り切れ次第終了
■定休 月・火※祝日は営業
■問合せ 0544-27-4041
■駐車場 15台
※この記事は2025年8月23日にテレビ静岡で放送された「くさデカ」をもとにしています。
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