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【葵区・フランセ】65年愛され続ける洋食店が市民待望の復活 オムライスに懐かしのプリン

静岡市葵区にある洋食店「フランセ」。10年間ほど休業していましたが、地元の声に応えて再開。かつて特別な日のごちそうだった味を今に伝えています。牛すじハヤシオムライスが人気ナンバーワンです。

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特別な日のごちそうとして愛されてきた洋食店

フランセの外観
フランセ(静岡市葵区七間町)

静岡市葵区、呉服町通りから七間町通りに曲がってすぐのところにある洋食店「フランセ」。

2025年で創業65年を迎えた洋食の老舗です。

今から65年前、当時静岡市では珍しい結婚式場やパーラー、レストランを併設した飲食複合ビルとしてオープンしました。

創業当時の写真 初代オーナー芦沢定敏さん

特別な日のごちそうとして訪れる人も多かった「フランセ」。

目玉焼きナポリタン(980円)」など、昔ながらの洋食メニューも充実しています。

ナポリタンの上に、半熟の目玉焼きが乗った一皿です。

目玉焼きナポリタン(980円)

トロトロ半熟卵にたっぷりハヤシソース

自慢の一品は、リニューアル後に人気ナンバーワンになった「牛すじハヤシオムライス(1000円)」。

トロトロの半熟卵の上に、たっぷりとかかる特製ハヤシソースが特徴です。

牛すじハヤシオムライス(1000円)

この味に魅了されリピーターになった常連客もいるそうです。

ハヤシソースと半熟卵をしっかり絡めて食べてみてください。

牛すじハヤシオムライス

まず、ソースがたまらなくおいしい。

3日間かけて仕込む特製ハヤシソースは絶品です。

3日間かけて仕込む特製ハヤシソース

フランセ コック・杉岡亮佑さん:
ソースは、牛すじ肉とセロリ・タマネギ・ニンジンを煮込み、そこから出たブイヨンもハヤシのルーに入っています

国産の牛すじ肉を使用しているため、牛のうま味と脂がふんだんに出るそうです。

フランセ コック・杉岡亮佑さん

トロトロ半熟卵とソースの相性も抜群です。

卵は、静岡市の足久保にある清水養鶏場の「美黄卵(びおうらん)」を使用。自家配合飼料で育てた新鮮な卵です。

農林水産大臣賞も受賞しているという高品質な卵で、味がしっかりしていてコクを感じます。

美黄卵(びおうらん)

隠し味にカツオのだしを少し入れていて、日本人なら誰でもおいしく食べられるように工夫しています。

シュレッドチーズが入っているのもポイント。全体をまろやかにしてくれます。

中のご飯は、御殿場こしひかりを使用。ハヤシソースと卵の味を味わってもらうために、味付けをせずにあえて白米にしています。

オムライスの中の白米は「御殿場こしひかり」

創業以来愛され続ける「プリン・ア・ラ・モード」

創業以来の看板メニューである「プリン・ア・ラ・モード(750円)」も人気です。

クラシックなプリンに、バニラアイス・生クリーム・カットフルーツがのっていて、昭和の子供たちの憧れの味が今でも変わらずに残っています。

プリン・ア・ラ・モード(750円)

卵の味をしっかりと感じる甘さ控えめのむっちり固めのプリンです。

プリンには、美黄卵・牛乳・生クリーム・グラニュー糖、そしてマダガスカル産のバニラビーンズを使用。

プリンを作る工程「美黄卵でつくるむっちり固めのプリン」

10年間の休業から待望の復活

長年愛されてきた「フランセ」ですが、途中、休業していた期間もありました。

フランセ 三代目・芦沢杏璃さん:
10年間ほどお休みした時間がありましたが、ここ最近になって、商店街の人や町の方から「お昼食べるところがないよ、フランセさんやってもらえないですか」というありがたい声をもらい、再開するに至りました

フランセ 三代目・芦沢杏璃さん

営業は夕方5時までなのでご注意ください。

地元の人々の「また食べたい」という思いに応えて復活した「フランセ」は、これからも静岡の街に洋食の伝統とおいしさを届け続けることでしょう。

■店名 フランセ
■住所 静岡市葵区七間町1-1 2階
■営業時間 11:00~17:00
■定休 日
■問合せ 054-255-6371
■駐車場 なし

※この記事は2025年7月5日にテレビ静岡で放送された「くさデカ」をもとにしています。

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