食べる

【葵区・あずさ】薄皮で包む大迫力「あずさ焼き」 地元で47年愛される秘密

半世紀近く地元で愛される静岡市葵区の「お好み焼き あずさ」。薄く焼いた生地で具材を包む独特のお好み焼です。創業者発案のここでしか食べられないメニューでした。

【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ
静清バイパス沿い(葵区瀬名周辺)

いつも通る道でも1本裏に入ればそこはまるで別世界。静岡の裏スポットを巡ります。今回は静岡市を横断する主要道路「静清バイパス」の 葵区瀬名周辺をぶらり歩きます。

住宅街で47年続く名店

静清バイパスの瀬名ICを降りて南へ200mほど歩くと、「お好み焼き」と書かれたひときわ目立つ黄色い看板が見えてきました。

お店の名前は「あずさ」のようです。

お好み焼あずさ(静岡市葵区瀬名川)

マンションの1階に店を構える「お好み焼 あずさ」は、昭和53年創業と半世紀近い歴史があります。

迎えてくれた店長は“あずさ”さん、ではなく寺内若菜さん。店名は人の名前ではありませんでした。

お店の歴史を教えてもらいます。

お好み焼 あずさ・寺内若菜店長:
私は2代目で、初代は伯父になります。継ぐ人間がいなかったので、私が引き継ぐことになりました

お好み焼あずさ・寺内若菜 店長

そして気になるのは、店名の由来です。

お好み焼 あずさ・寺内店長:
伯父が長野県の梓川(あずさがわ)を見た時に、きれいで感動したことから店名にしたそうです

調べてみると、長野県の梓川は上高地を流れる美しい川。お店の名前にしたくなるのも納得です。

店名の由来の長野県梓川

大迫力のオリジナルメニュー「あずさ焼」

このお店の一番人気は「あずさ焼(大1639円・中1188円・小902円)」。

大サイズを注文すると運ばれてきたのは、鉄板いっぱいの大きなお好み焼きでした。びっくりです。

あずさ焼(大1639円・中1188円・小902円)

お好み焼きの生地で太麺の焼きそばを包んだ一風変わったメニュー。創業者が店を開くときに、何か名物が欲しいと考案したオリジナルメニューです。

サイズは大・中・小から選べ、1人1オーダー(ドリンクも可)すればシェアもOK。

お好み焼 あずさ・寺内店長:
1人で食べる人もいますし、ファミリーでシェアする人もいます

薄い生地に太麺がぎっしり

早速口いっぱいにほおばってみると、焼きそばやイカがたっぷり入っていて、そのぜいたくさに驚きます。

お好み焼生地をクレープのように薄く伸ばしてありますが、モチモチ、ふわふわ食感です。

薄い生地で太麺を包んでいく

そして気になるのは、ただのマヨネーズだけではないソース。

ピリッとしたアクセントの秘密はカラシでした。これも創業者の考案だそうです。

カラシが味のアクセントに

従業員イチ押しの「大葉焼き」は和風の味わい

もう一つのおすすめメニューは、店員さんの人気投票ナンバーワンの「ミックス大葉焼き(小825円)」。

「大葉焼き」は中と小からサイズが選べます。

ミックス大葉焼き(小825円)

こちらも「あずさ焼」と同様、薄く焼いたお好み焼き生地に、炒めた豚肉とイカ、卵、チーズ、さらに大葉を乗せて包んだオリジナルメニューです。

一口食べると飛び込んでくるのは大葉のフレッシュな爽やかな香り。

大葉であっさりとした味わいに

たっぷりの具材で食べ応えがあります。

ソースがしょうゆ味になっており、よりあっさりした和風の味わいが楽しめます。

自家製ドレッシングのサラダ

ここで一つ気になっていたことが。

店の外の看板には「お好み焼き&サラダ」と書かれていましたが、お好み焼きとの組み合わせとしてサラダはちょっと珍しいですよね。

お好み焼あずさの看板

サラダについて聞いてみました。

お好み焼 あずさ・寺内店長:
サラダはドレッシングを自家製で作っていて、意外に人気なんです

ミックスサラダ(小902円)」にたっぷりかかった、秘伝のドレッシングも先代から寺内さんにしっかり受け継がれているそうです。

ミックスサラダ(小902円)

47年の歴史を持つ「お好み焼き あずさ」。先代から受け継いだオリジナルメニューをしっかり守っていることが、長く愛され続ける理由でした。

■店名 お好み焼 あずさ
■住所 静岡市葵区瀬名川1-26-68
■営業時間 11:30~14:00 17:00~21:30
■定休 月・第3火
■問合せ 054-262-9838

【もっと見る! お好み焼きの記事】

アバター画像
静岡のみなさん、おかえりなさい。月~金、夕方4時50分から放送中!静岡県内のニュースや話題のスポット、気になる明日の天気まで、余すところなくお伝えしています。
  • BLOG