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静岡・島田産のオーガニック抹茶をふんだんに使ったラテが魅力のカフェ。オーナーが大学生時代に開業しました。抹茶ラテへのこだわりや開業までの道のりを取材しました。
本格的な抹茶を楽しめるカフェ
静岡駅から徒歩15分、静岡市葵区人宿町の大通りから少し入ったところに「オーガニック抹茶カフェ和み」はあります。
カフェは爽やかな青色と、かわいらしいシャッターの絵が目を引く建物の2階です。
階段を上がって入ると、民家をリノベーションした店内には和の空間が広がります。
「和み」は観光客や地元の人に、スイーツやドリンクを通して、抹茶という日本文化を楽しんでもらうコンセプトのカフェです。
5段階の選べる抹茶ラテ
人気のメニューは抹茶ラテと抹茶テリーヌ。特に抹茶ラテは、抹茶の濃さを選べるのがポイントです。
抹茶3gの「ハツコイ」から、12gも使用している「ゾッコン」まで、濃さは5段階あります。
開業当初は1段階のみでしたが、抹茶が好きな人のためにどんどん量を増やし、5段階に。
おすすめの濃さは真ん中の「メチャコイ」です。ミルクと抹茶のバランスが良く、ほどよい苦味を楽しめます。
注文すると目の前のカウンターで抹茶を点ててくれるので、店内に深い香りが広がります。苦味がありつつしっかりうま味も感じられるので、抹茶のおいしさを心ゆくまで楽しみましょう。
また、ここでは抹茶を飲むだけでなく、追加600円で実際に自分で点てる体験もできます。新鮮な気分になると評判だそうです。
こだわりは島田産のオーガニック抹茶
ドリンクやスイーツに使用しているのは、静岡・島田市にある農業生産法人「Matcha Organic Japan」のオーガニック抹茶です。
オーガニック抹茶カフェ和み・吉村高彦さん:
抹茶の農家さんを探している時に出会ったのが「Matcha Organic Japan」です。農家としては若い方々の会社で、同じく若くしてカフェを開業したので、共感しました
また在学中に5カ月間アメリカに留学した時、オーガニックやヴィーガンなどが重視されていることを知りました。
そして、こうした考え方はいずれ日本でも重要になると考え、オーガニックの抹茶を使うことに決めます。
茶葉の発色が良く雑味もない、ほどよい苦味で飲みやすいのが特徴だそうです。
始まりは「大学生カフェ和み」
高校生の頃から起業したいという思いを持っていた吉村さん。カフェを開業することにしたのは、アメリカ留学中にヒントを得たからでした。
和み・吉村高彦さん:
アメリカの大学にはカフェが入っていて、そこで学生達はドリンクを買って勉強しますが、静岡大学の周辺にはカフェがありません。ペットボトルの烏龍茶よりおしゃれなドリンクを持って勉強した方がモチベーションが高まると思いました
アメリカでは抹茶が流行っていて、抹茶の魅力に改めて気付いたことも理由の1つでした。
帰国後は抹茶の仕入れ先探し、ラテアートの習得、店舗選びと準備をどんどん進めたそうです。
和み・吉村高彦さん:
いろいろなカフェへ行って勉強していたところ、偶然カフェで働いている方と知り合いラテアートを教わることになりました。カフェが開店する前の朝7時くらいに行って、毎週練習させてもらっていました
ポップアップ販売が決まった矢先に緊急事態宣言が発令され、話が流れてしまったこともありました。
そんな中、キッチントレーラーでお店をやりたい大学生を探しているという話を聞き付け、すぐに飛びつきました。こうして2020年8月に開業したのが「大学生カフェ和み」です。
和み・吉村高彦さん:
当時は留学前に立ち上げた学生団体のメンバーと一緒に、マーケティングの動画をYouTubeで見て勉強したりと、試行錯誤しながら運営していました
大学卒業後もカフェを続け、現在の場所に移転。2022年4月に「オーガニック抹茶カフェ和み」に店名を変え、営業を続けています。
静岡の抹茶を世界へ
和み・吉村高彦さん:
今後は静岡県内外へ店舗を展開していきたいです。もっと大きな目標で言うと、世界にもお店やサービスを出していきたいです。日本文化を発信したいという思いが強いですね
ゆったりとした空間で、抹茶のおいしさを存分に味わえる「オーガニック抹茶カフェ和み」。
近く建物が取り壊しになり移転する予定とのことで、新しく生まれ変わる店舗も楽しみです。
抹茶の魅力を静岡から全国、そして世界へ届ける吉村さんの今後の活動も目が離せません。
■店名 オーガニック抹茶カフェ和み
■住所 静岡市葵区人宿町2-2-6 2F
■営業 11:30〜21:00
■定休 月
■電話番号 090-6463-7227