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うなぎ専門店なのに「あなごや」という名前の不思議なお店が静岡市葵区にあります。カリカリの白焼きとふわふわのうな重、どちらもうなぎ本来の味と香りを楽しめる工夫がありました。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへいつも通る表通りから1本裏に入ればそこはまるで別世界。しずおか県民必見の裏スポットを巡ります。今回は静岡市葵区にある「本通」周辺を、駿府城公園側から安倍川方面に向かって散策しています。
うなぎ専門店「あなごや」
訪れたのは、本通5丁目の信号から裏道に入って約5分。新通沿いにお店を構える「あなごや本店」です。
店名に「あなご」が入っていますが、実はアナゴを食べることはできません。
明治時代にはアナゴの提供をしていましたが、現在は提供をやめて、うなぎ専門店となっています。
アナゴが食べられると勘違いしてしまうお客さんもいるんだとか。
パリッとした白焼き
うなぎの老舗で常連さんがよくやるという“裏の食べ方”を体験してみます。
まずは「共水うなぎ白焼」をいただきます。
蒸さずに炭火で焼いているため、カリカリとした食感で、うま味が詰まった脂をしっかりと感じられます。
あなごや本店店主・稲森秀明さん:
白焼きはうなぎの一番の本質が味わえると思います
使用しているのは、幻の養殖うなぎと呼ばれる大井川の「共水うなぎ」で、生臭さがないのが特徴です。
全国では約30店舗、静岡県内では4店舗しか提供しておらず、お店が順番待ちするほど貴重なうなぎです。
ふかふかのうな重
次に常連さんは、蒸し焼きにした「うな重」を食べるんだそうです。なんともぜいたくな食べ方です。
蒸し焼きにしたうなぎは、白焼きとは反対にふかふかとした食感です。
一般的なうな重と比べてタレの香りより、うなぎ本来の香りが際立っています。
その理由はタレをつける回数を減らし、うなぎ本来の味を楽しめるように工夫されているからです。
あなごや本店店主・稲森秀明さん:
一般的にはタレは3回付けますが、2回しか付けません。タレを多くつけると、うなぎが脇役になってしまいます。うなぎが主役なので、タレをつける回数を減らしています
うなぎ本来の味と香りを堪能できるパリッと香ばしい白焼きと、ふかふかのうな重。同じうなぎでも全く違う楽しみ方ができるうなぎ専門店でした。
■店名 あなごや本店
■住所 静岡市葵区新通1-2-3
■営業時間 11:30~14:00 17:00~LO 20:00
■定休 月
■問合せ 054-252-0268
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