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ギョーザは1皿6個で税抜き200円。1991年の創業当時から一切値上げしていません。浜松市中央区にある「餃子の砂子」は、安くてぱんぱんに詰まったギョーザを低価格で食べられる貴重な店です。
【画像】砂子の激安メニュー! この記事のギャラリーページへ昭和な値段のメニュー表
やってきたのは、東名・三方原スマートICから、車で約10分。赤い看板が目印の「餃子の砂子(すなこ)」です。
店内はザ・町中華の趣でした。創業は1991年。30年以上続く店です。
メニューを見てみると、ギョーザが1人前6個で200円。
タイムスリップしたかのような値段。令和6年にしてこの価格です。
ギョーザ以外も「醤油ラーメン380円」に「チャーハン380円」と、目を疑う値段でした。
ギョーザの値段は消費税以外は創業当時から変えていないそうです。
ラーメンをはじめ、すべてのメニューを開店以来約30年、ほとんど値段を変えずに提供しているとのこと。
では物価も上がる中、ギョーザを200円で販売できてしまう理由とは、一体何なのでしょうか?
夫婦で作るギョーザ
砂子自慢の手作りギョーザを食べさせてもらいます。
味ももちろん、開店当初のままです。
餃子の砂子 店主・砂子要二さん:
これは、すごいこだわりの塊のギョーザだよ。キャベツを刻んで、肉も厳選したロース肉をミンチにしています
砂子のギョーザは大きさもあって、あんもしっかり詰まっています。
ギョーザ作りは砂子さん、焼くのは妻の担当。夫婦でやっています。
焼き上がったギョーザを見て「うまいこと焼けたな!」と砂子さん。さっそく200円ギョーザを食べてみましょう。
具がびっちり入っていて、皮のもちもち感とのバランスが最高、これは200円じゃない!
具材が安く手に入るルートがあるのではと聞くと、「それは無理」と砂子さん。
ではなぜ、200円なんですか?
餃子の砂子・砂子さん:
創業当時からずっと200円だから。うまくて高いギョーザはだれでもできるじゃんね。安くてうまいのを作るのがこだわりの原点
どれだけ物価が上がっても、値段は絶対に上げないというのが砂子さんのこだわり。
お腹も財布も満足できる料理を提供する。それが砂子のモットーなんです。
餃子の砂子・砂子さん:
30年やってきて、一番大変だった年はコメが不作になってしまった年です。キャベツが高騰してしまい僕の給料は何千円に。1万円に届かない状況になりました
「値上げしたら最後、負けないぞという思い」と話す砂子さん。
東京のお客さんから来月の注文がもう入っているそうで、そんな砂子ファンに支えられてきたからこその1皿200円でした。
30年以上前からドライブスルー
砂子のもうひとつの売りは、ギョーザ店なのに、ドライブスルーができるということ。
車を降りずにギョーザが買えます。
1991年の開店当時からあるというドライブスルー。30年前はファストフード店ぐらいしかドライブスルーをやっている所はなかった時代です。
先見の明があったのに、そこからは革新を起こさず、“変わらない”方向でピタッと止まってしまった餃子の砂子でした。
■店名 餃子の砂子
■住所 浜松市中央区有玉北町1589
■営業時間 11:30 ~21:00
■定休 月
■問合せ 053-434-5222
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