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ちょっと干すだけでうま味がアップできるダイコン。午前中に干せば夕飯に間に合う「ちょい干し」は、レシピもたくさん紹介されていますが、実際作ってみると疑問も。そんなお悩みを解決します!
お悩み解決 ちょい干しの方法
多くの野菜は日に干すことで水分が蒸発して実がしまり、うま味が増します。
いつものダイコンを3cm厚の輪切りに。晴れた日に清潔なざるにのせて、天日に干すとうま味が増すだけでなく、スポンジのようになり煮汁を吸ってくれます。
皮はむく?むかない?
一般的には皮のまま干すことが多いのですが、少し歯ごたえのある独特の食感になるので、小さな子供や、干し野菜を食べ慣れない方は皮をむいても大丈夫です。
最低何時間干せばいい?
ダイコンはざるのままでも、100均などで売っているネットに入れて物干し竿に下げても干せます。
どのぐらい干せばいいのでしょうか。
1日干すと表面がちょっと乾いているのがわかります。これが「ちょい干し」ですが、筆者の経験ではお天気のいい日で最低6時間、曇りなら8時間ほどでちょい干しに近くなります。
数時間~1日でも十分おいしくなりますが、2日から3日干すと、よりしっかりとした歯ごたえのある干しダイコンができます。
干せば長持ちする?
基本的には速やかに使い切りましょう。常温で長期保存するには、完全に乾燥するまで干す必要があります。
ちょい干しダイコンを使いきれずに保存する場合は、保存袋に入れて冷凍庫へ。
日当たりが悪い場所しかない
日陰や曇りの日でも、時間をかければちょい干しできます。乾燥した環境であれば、屋内でできることも。
うまくできないのではと心配な場合は、ダイコンの厚さを1cm厚以内に薄くしたり、銀杏切りにするなど、空気に触れる面を増やしてみてください。
では、ちょい干しダイコンを実際に使ってみましょう。びっくりするぐらい料理が格上げできますよ。
【レシピ】「ちょい干しダイコンと手羽先の煮物」
今回使うのは1日干した「ちょい干しダイコン」です。だしと手羽先のうま味が大根にしみしみ!
<ちょい干しダイコンと手羽先の煮物>
■材料(2人前)
・ちょい干しダイコン 8切れ(1/3本分)
・手羽先 4本
・だし 2カップ
・しょうゆ 大さじ2
・みりん 大さじ2
・酒 大さじ2
■手順
1)ちょい干しダイコンはさっと洗うか、布巾でキレイに拭く(水で戻す必要はありません)。
2)鍋にちょい干しダイコン、手羽先、だし、酒を入れて中火にかける。アクが出たらとりのぞく。
3)手羽先に火が通ったらしょうゆとみりんを加えて、更に10分煮る。
【レシピ】切った皮も「ちょい干し皮のポン酢漬け」
皮をむいて干した場合は、皮でもう一品作りましょう。サラダ感覚のちょうどよい箸休めになります。
<ちょい干し皮のポン酢漬け>
■材料
・ちょい干しダイコンの皮
・ポン酢 適量
・酢 適量
■手順
1)少し厚めにむいておき、皮もちょい干しします。
2)一口大に切って保存容器に皮を入れ、好きなポン酢に一晩漬けます。さっぱり味にしたい場合は、「ポン酢:お酢=2:1」に。
ダイコンと同様、ニンジンやレンコンも、ちょい干しにおすすめの根菜です。
簡単にうま味アップのできる「ちょい干し」テクニックをマスターして、脱マンネリをめざしてみてはいかがでしょうか。
取材/髙良綾乃
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