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イグアナやカメのごはんだった食材が、レトルトカレーになりました。それは栄養満点のスーパーフードらしいのですが、食べてみるとトロッとおいしい! 珍カレーを作った農家の男性に会いに行きました。
それはイチゴの産地「久能」に
訪れたのはイチゴが有名な静岡市の久能地区。この辺りのハウスに珍しい食材を使ったレトルトカレーを作っている人がいるそうです。
久能のストロベリーロード沿いと言えば、イチゴ狩りが盛んな場所です。イチゴを使ったカレーなのでしょうか? イチゴ園の人に聞いてみても「イチゴでカレーは作っていない」とのこと。
ということで周辺を歩いてみると、イチゴではないハウスを発見しました。中は緑が茂っています。
これは真っ赤な実を付けるドラゴンフルーツのハウス。
ハウスの持ち主、花崎貴行さんにレトルトカレーについて聞いてみました。
農家・花崎貴行さん:
レトルトカレーと言えば私かもしれないですね。ドラゴンフルーツではない食材で作りました
花崎さんがレトルトカレーに入れている珍しい食材は、別のハウスで栽培しているとのこと。
そのハウスに行ってみると、中には大きなサボテンがたくさんありました。
食べてもチクチクしないですか?
農家・花崎さん:
これはウチワサボテンです。これを使ってレトルトカレーを作っちゃいました。だいたいトゲがあるんですが、私が育てている品種は大きくなると自然とトゲが落ちてなくなってしまう食用の品種です
ウチワのような形をしていることから名づけられたメキシコ原産「ウチワサボテン」。かなり分厚いサボテンですが、トゲトゲがありません。
なんと食べられるサボテンとのこと。気になるお味は?
テレビ静岡・小倉彩瑛アナウンサー:
粘りがすごい。シャキシャキしています
農家・花崎さん:
栄養価がものすごく高いので未来のスーパーフードと言われています。ビタミンたっぷり、ミネラルたっぷり、食物繊維も水分もたっぷりで、腸内環境も良くしてくれます
体にいいことだらけ、というウチワサボテン。「健康野菜」だと思って食べてみてほしいと花崎さんは話します。
あら?! トロッとしておいしい
このウチワサボテンをレトルトカレーにしてしまったのが「静岡産サボテン メキシカンカレー」です。カレーとサボテン、その相性は?
小倉アナ:
トロッとして、おいしいです。生の時と違って、シャキシャキと言うよりトロッと感が強いですね
火が入るとトロッとして、また食感が違うそうです。
は虫類のエサでしたが
たまたま手に入れたサボテンを試しに育て始めたのがきっかけという花崎さん。サボテンはみるみる成長して驚いたそうです。
何かに使えないかと相談したのが、河津町にあるは虫類の動物園「iZoo」でした。
iZooには草食系のイグアナやリクガメがたくさんいます。花崎さんのサボテンは、iZooのは虫類のエサとして使ってもらっています。
は虫類のエサとして使われているサボテンが今度はレトルトカレーに。そこには、花崎さんのある思いがありました。
農家・花崎さん:
サボテンはなかなか目にしないしスーパーにも並んでいませんが、すごく栄養価があっていい食べ物なので、ぜひみなさんに食べてほしいです。手に入らないし調理法もわからないと思うので、それならレトルトカレーにした方が、手軽に食べてもらえると思って作ってみちゃった!
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花崎さんのサボテンカレーは実はまだ試作品なのですが、早ければ4月には販売を始めたいと考えているそうです。
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