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「頼朝公の旗揚げ餃子」しし肉ギョーザはどんな味? 深いうま味とパンチ!【沼津・富士宮・御殿場】

2023年12月にイノシシの肉を使った「頼朝公旗揚げ餃子」が静岡で発売されました。しし肉は味が濃く、スパイスに生山椒(さんしょう)を使うこだわり。どこで買えるのか、焼き方のコツと一緒に紹介します。

頼朝と“しし肉”の関係

頼朝公旗揚げ餃子は、源頼朝が富士山麓で行った大規模な狩り「富士の巻狩り」で、大きなイノシシを退治したエピソードにちなんで、伊豆市産のしし肉に着目したギョーザです。

しし肉は、豚肉と比べると味が濃く、深いうま味と甘味が特長ですが脂身はサッパリしています。さらに栄養も豊富だと言われています。

「頼朝公旗揚げ餃子」(24個入り・1000円)

旗揚げ餃子は「らーめんの一番亭」を営む三島市の飲食業「にしはらグループ」と時之栖が共同開発。日本大学国際関係学部の学生もプランニングに参加しました。

24時間無人販売店で買える

沼津・富士宮「餃子の一番亭」

持ち帰り専門 「餃子の一番亭 沼津東椎路店」

旗揚げ餃子は買える場所が限られています。まずは無人販売の「餃子の一番亭」。沼津の店は国道1号線バイパス沿いにある「かつ銀 沼津東椎路店」の敷地内にあります。

24時間営業で、広い駐車場もあり出入りが便利です。かつ銀で食事のついでに立ち寄る方も多いそうです。

無人販売店なのでいつでも気兼ねなく

中に入ると大きな冷凍庫があり、自由に商品を取り出すことができます。

頼朝公旗揚げ餃子の他、らーめんの一番亭で提供されているギョーザもありました。

できたてを冷凍して販売

お目当ての旗揚げ餃子は、パッケージがおしゃれで贈り物にしても喜ばれそうです。

冷凍庫にはギョーザだけでなく、一番亭のラーメンもありました。どの商品もオール1000円です。

一番亭のラーメンとギョーザ

思わず一番亭オリジナルの「ぎょうざ」と「正油らーめん」も購入しました。

買い方は簡単です。会計スペースに行き白い台の上に商品を置くと、自動で商品が読み取られ、タッチパネルに金額が表示されます。現金でもPayPayでも支払えます。

支払いは自動精算機で

■店名 餃子の一番亭 沼津東椎路店(持ち帰り専門)
■住所 静岡県沼津市東椎路464-1
■営業時間 24時間無休
■問合せ 055-976-3000(にしはらグループ本社)

富士山が美しい富士宮の店舗は、「かつ銀 富士宮阿幸地店」の駐車場敷地内にあります。沼津同様24時間の無人販売です。

餃子の一番亭 富士宮阿幸地店

操作方法は丁寧に説明が書かれているので、誰でも簡単です。もしも困った事があったら、スタッフ呼び出しボタンもあるので安心です。

■店名 餃子の一番亭 富士宮阿幸地店(持ち帰り専門)
■住所 静岡県富士宮市東阿幸地698
■営業時間 24時間無休
■問合せ 055-976-3000(にしはらグループ本社)

時之栖「手づくり工房」

時之栖「手作り工房」

御殿場市にあるリゾート施設・時之栖の「手づくり工房」でも販売されています。

旗揚げ餃子と同時発売された「頼朝公旗揚げビール」も販売しています。

頼朝公旗揚げビール(440円)

頼朝公旗揚げ餃子を食べながら、頼朝公旗揚げビールを飲むのがおすすめ。

ビールはにしはらグループのらーめんの一番亭やかつ銀、ぼて福でも提供されています。

「手作り工房」で販売されている頼朝公旗揚げ餃子 (18個入り・1000円)

■店名 時之栖「手作り工房」
■住所 静岡県御殿場市神山719番地
■営業時間 9:00~19:00
■問合せ 0550-87-3131

いざ! ギョーザをおいしく焼くコツ

ギョーザに付いている粉はおいしく焼くために必須

箱を開けてみましょう。24個のギョーザがきれいに並んでいます。程よく打ち粉がされていて、乾燥を防ぎ水分調整をしてくれます。さらにこの粉がおいしく焼くためのアイテムとなるそうです。

三島市にあるにしはらグループ本社で、焼き方を伝授してもらいました。

にしはらグループ本社(静岡・三島市)

「社員は全員、ギョーザを上手く焼くことができる」と話す西原洋平社長が自ら焼いてくれることになりました。

これは期待が高まります!

ギョーザを焼く西原社長

家庭ではテフロン加工のフライパンを使うと上手く焼けるそうです。

火をつける前にフライパンにごま油をひき、ギョーザを並べます。並べたギョーザの上から、付いている粉を落とすように水を回しかけると、打ち粉が美しい羽根を作ってくれます。

画像提供:にしはらグループ
画像提供:にしはらグループ

点火して蒸し焼きに。最後はしっかり焦げ目をつけてお皿に返します。見事な焼き加減に驚きました!

美しい羽付きギョーザの完成

ほどよいキツネ色の羽根つきギョーザの完成です。皮のパリパリ感が見ただけでわかります。

社長自ら何十回も試作を重ねた自信作です。しし肉の荒々しいうま味を引き立たせるハーブやスパイスをあれこれ試した結果、社長のアイデアで採用されたのが、飛騨高山の生の山椒(さんしょう)。風味を増すために紹興酒やワインも使われています。

にしはらグループ・西原洋平社長:
飛騨高山の生山椒は非常に高価で、グラム単価からするとポルシェより高いんですよ!

ぎっしり詰まった猪肉とシャキシャキ野菜

キャベツ・ネギ・ニラは歯ごたえにもこだわり、自社工場で野菜をカットしています。皮はモチモチ食感を追求したオリジナルで、毎日新鮮なギョーザを包んで販売しています。

しっかりした肉感とシャキシャキの野菜がぎっしり詰まっていました。

にしはらグループ 西原洋平 社長

西原社長:
地域で減少していく「町中華」の文化を残し守っていきたい。地域の方が必要とする定食屋としての役割を果たしていきたいです

頼朝公旗揚げ餃子だけでなく、さらなる新商品開発に取り組みたいと、若き西原社長の構想はどんどん膨らんでいました。

取材/髙橋麻子

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NPO法人の理事長。子育て支援や子供の居場所づくりや、福祉施設「自立援助ホーム」を運営する。 コミュニティFMボイスキューのパーソナリティー。地域の情報発信や、防災コーナーを担当する。食べることが趣味なので地域の「おいしい!!」を発信したい!!
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