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JR静岡駅から約2kmの所にある、静岡市のシンボル「谷津山(やつやま)」には、まるで要塞(ようさい)のような建物があります。この謎の「天空の城」の正体を探りました。
謎の城まで登ってみる
まずは、谷津山のふもとにある静岡縣護国神社にやってきました。山の上にある建物は木が茂っていて全く見えません。
神社の人に聞いてみると、ハイキングコースがあるので、登って確かめるといいと言われました。
境内の西側にハイキングコースの入り口があります。
住宅地に囲まれている谷津山ですが、ハイキングコースが整備されていて、いくつもの登り口があります。
護国神社のすぐそばから天空の城に向かうことができそうです。
登ってみるとなかなか大変。山道を15分ほど進むと、現れたのは超巨大な建造物でした!
フェンスに囲まれた敷地の中に要塞(ようさい)のような建物が見えます。
その形はまるで、海外のお城のようです。
さらに山を登って、建物の上部をのぞいてみました。
広々としていて、芝生に覆われているように見えます。
人の気配が全くないので、廃墟になっているのかと思いきや、看板を見つけました。
「無断入場禁止 静岡市上下水道局」。
水道局の人が登場 謎が一気に解消
早速、静岡市上下水道局に電話をしてみると、来てくれるとのこと。
さらに鍵を開けて中に入れてくれました。
聞けばこの施設は築60年以上。
屋上の芝生に見えた部分は、実はただの雑草でした。もともとコンクリートの打ちっぱなしでしたが、年月がたって雑草が群生したそうです。
さらに、天空の城は廃墟ではありませんでした。
静岡市上下水道局・古杉守さん:
まだ廃虚ではありません。まだ現役でバリバリ使用しています。静岡市が管轄している「谷津山配水場」という施設です
天空の城の正体は生活用水の配水場でした。
外から水の雰囲気は感じませんが、建物の中には水が。
主に、周辺の柚木地区・春日地区・沓谷地区に配水をしているんです。
狙ったデザインだった
しかしなぜこんな形をしているんでしょうか。
静岡市上下水道局・古杉さん:
なんの施設かなと子供たちの興味が湧いて、水の施設なんだ、水大切にしましょうという気持ちになってもらえればとこの形になりました
謎の天空の城は、市民に興味を持ってもらうことを狙ったデザインでした!
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