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【沼津】満員御礼 貧困かどうかは問わない子ども食堂を毎月開催中

静岡・沼津市で毎月1回、満員御礼で笑い声の絶えない子ども食堂が開催されています。子ども食堂というと、生活に困窮している家庭の子供たちに無料で食事を提供するというイメージがありますが、こちらはだれでも歓迎。分け隔てなく受け入れる、それがコンセプトです。

駄菓子・おもちゃもある

大きな鍋でたっぷり作る中華丼

子ども食堂を開催しているのは、沼津市大岡の障がい者通所事業を運営する「マンパワー」です。

この日のメニューは中華丼。企業や個人から寄付された食材で作ります。食堂で食べても、持ち帰って家で食べても自由です。

「これに決めた!」 選ぶ姿は真剣そのもの

食事だけでなく、ジュース、駄菓子、おもちゃも全て寄付で、無料で子供たちに提供されます。

ひときわ歓声があがるコーナーは、紐を引いておもちゃを当てるくじ引きです。子供たちが目を輝かせながら列に並びます。

スタッフのサポートでくじ引き

駄菓子の詰め放題も大人気。 2回目の参加という男の子は、袋いっぱいに詰めたお菓子を大事そうに抱えて帰りました。

駄菓子の詰め放題 みんな目が輝いています

貧困じゃなくても歓迎

娘と利用した女性:
自宅から近いので自転車で来ました。ここでパパと友人家族と待ち合わせをしています。2回目の参加ですが、きょうの中華丼もおいしいです

おいしい具材がたっぷりの中華丼


子ども食堂と聞くと貧困の子供の支援を目的とする施設も少なくなく、利用するには周りの目が気になるという声もあります。

娘と利用した女性:
ここは「食事に困っている方いらっしゃい」などとうたっていないので、足を運びやすいです

普段は食べない野菜も、ここなら食べられるという子も

貧困家庭だけを対象としなかった理由を、子ども食堂を運営するマンパワーの丹羽智代表理事はこう話します。

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マンパワー・丹羽智 代表理事:
子ども食堂の存在を、地域のみなさんに知ってもらいたいからです。本当に食事を必要とする子供達に情報が届いていないという課題があります。地域のみなさんが気軽に情報交換できる場を作ることで、解決の糸口が見つかるかもしれません

子ども食堂を運営するマンパワー・丹羽智 代表理事

また子供食堂にはこの地域に暮らす障がい者も訪れ、一緒に食事をします。

丹羽さんは「子供たちが障がい者をこわいと思う意識を取り払う良い機会」と話します。

子供、大人、障がい者、みんなウエルカム

丹羽 代表理事:
子ども食堂の運営はお金がかかるし簡単ではありません。地域や子供のためと思われがちですが、真剣に取り組むことで大人達自らの成長につながると思います。私自身、お金ではない利益を得ています

食材を提供してくれる個人や企業は、気軽に声をかけてほしいと語る丹羽さん。

丹羽さんは自ら焼き鳥も焼きます

次回は11月25日に開催する予定です。家族や友達同士、ひとりでも大歓迎。

ニコニコ焼き鳥を焼いている丹羽さんと、運営スタッフが笑顔で迎えてくれるので、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

障がい者通所事業所クローバー・スイートピーの3階で開催


■場所:障がい者通所事業クローバー・スイートピー3階(静岡県沼津市大岡800-8 NIWAビル)
■次回日時 11月25日(土)10:00~13:00
■問合せ 055-923-2311

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