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静岡市内には「幸町」という地名が2カ所存在します。一体なぜなのか?由来と共に、そのワケをリサーチしました。
静岡市葵区にある「幸町」
まず向かったのはJR静岡駅から車で西へ約10分、静岡市葵区にある「幸町」。
地名調査では電柱や店名看板、道路標識が重要な手掛かりとなることから、本通り周辺を歩いていると「しあわせ通り」、そして「さいわい薬局」の文字を見つけました。

早速、「さいわい薬局」で話を聞いてみると…

さいわい薬局・福田達也さん:
(地名は)「さいわいちょう」です。幸町にある薬局だから、さいわい薬局。そのまんまです
地名の由来については「わからない」とのことでしたが、「漠然と『しあわせ通り』があるから『幸町』なのかなと思っていた。『さいわい薬局』が先で、『幸町』になったわけではないことは確か。僕たちがあやかったから」と話す福田さん。

さいわい薬局ができたのは1998年。

その時にはすでに店の目の前に「しあわせ通り」の看板が存在し、「幸町」という町名だったそうです。
ちなみに、市内にはもう1つ「幸町」が存在することを福田さんに伝えると「あることも知らなかった」と話していました。
もう1つの「幸町」は清水区に
続いて、もう1つの「幸町」がある清水区へ。
JR清水駅から車で南へ5分ほどの場所で、地図で確認すると海側の半分が工場、もう半分は住宅街となっています。
町を歩いていると「さいわいちょう」とフリガナがふられた住所表示を発見。

葵区の「幸町」と同じ読み方であることがわかりました。
すると、清水区幸町生まれという男性に出会いましたが…

清水区幸町で生まれた男性:
はじめから幸町だからわからないよ。(自分が)生まれた時から、親父やおふくろの時からもう幸町だから
残念ながら清水区でも地名の由来に関する情報を得ることができませんでした。
専門家に聞いた「幸町」の由来
そこで、清水区に住む歴史研究家・佐野明生さんのもとへ。

歴史研究家・佐野明生さん:
これは全国的なことで、(幸町は)新しい地名なので、幸せになりたいといった気持ちで、新しい地名を付けた。寿町あるいは宝町など、そういうめでたい、幸せになるような名前をこぞって明治以降に付けたんです
佐野さんによると、幸町は全国各地で見られる比較的新しい地名。
「幸せ」を想起させることから人気で、静岡県内には7カ所、全国には150カ所以上も存在しているそうです。
古い地名が当地の歴史や特徴に由来するのに対し、幸町は「幸せになろう」という人々の純粋な願いから作られた地名とのこと。
では、なぜ静岡市内に2つあるのでしょうか?
その理由は2003年に旧静岡市と旧清水市が合併したからで、元々それぞれの市にあった幸町が、合併によって1つの自治体に存在することになったためです。
みなさんも、身近な地名の由来を調べてみると新たな発見があるかもしれません。
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