目次
静岡・袋井市にある「ビストロカオル」は、2019年創業のフレンチレストランです。SNSから生まれた縁、地元食材へのこだわり、その日限りのメニュー。シェフの「おいしい」への思いが詰まった一皿を味わってきました。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへSNSの投稿が縁をつないだ店
JR袋井駅から北へ車で約4分。袋井市新屋にある「Bistro Kaoru(ビストロカオル)」は、2019年からフレンチを提供しているお店です。
店主の山下雄大さんが県外のレストランで腕を磨いたあと、地元・袋井に戻ってきたタイミングで開いたお店で、もうすぐ7年を迎えます。

地元に戻ってきたタイミングで、SNSに店をやりたいと投稿したところ、知人を通じてちょうど空く物件があると紹介されたのが今の場所でした。
前のお店はイタリアンでしたが、山下さんが手がけるのはフレンチ。ゼロからのスタートです。
店名の「カオル」は、友人の名前。偶然と縁が重なって生まれたお店は、そんなエピソードから始まっています。
“ここで店をやる意味”を料理に込めて
このお店で一番印象的だったのは、食材へのこだわりでした。
フォアグラのような外国産の高級食材は使わず、できるだけこの地域で完結できる食材で料理を作ることを大切にしていると山下さんは話します。「ここで店をやるからには、地元の食材を使う」。そんな思いが伝わってきました。
魚は浜松の市場に毎週足を運んで仕入れ、野菜は袋井の農産物直売所「とれたて食楽部」や浜松のファーマーズマーケットなど、生産者の顔が見える場所から調達しています。

取材当日、料理に使われたトマトは、袋井のとれたて食楽部に曜日限定で出店する「みっちゃさん」のもの。「人気で人が並ぶから買うのが大変なんですよ」と笑う山下さんの言葉に、食材への愛着がにじんでいました。
その日の仕入れがメニューになる
メニューは固定していません。市場やファーマーズマーケットで「これだ」と思ったものが、その日の料理になります。

〈ランチメニュー〉
・3500円(最強サラダ・スープ・メイン・デザート・コーヒーか紅茶)
・4500円(最強サラダ・スープ・魚・肉・デザート・コーヒーか紅茶)
ランチメニューは3500円と4500円の2種類。今回は3500円のコースを選びました。
最初に運ばれてきたのは、大きなお皿いっぱいに色とりどりの野菜が並ぶ「最強サラダ」。

ケークサレと呼ばれるしょっぱいパウンドケーキや、鶏もも肉のひき肉をロール状にした鶏ハムも添えられていて、サラダだけでもボリューム満点でした。
スープは「旬のとうもろこしスープ」。この時期ならではのトウモロコシの甘さがじんわりと広がります。

パンも自家製です。この日は柑橘系のパンとくるみのパンの2種類で、それだけで十分においしく、驚きの連続のコースでした。

メインは黒板に書かれた数種類から選ぶスタイルです。
この日は豚、メダイ、マダイ、とりコンフィ、牛から選ぶことができました。

選んだのはメダイの料理。やわらかい身にアスパラガスやパプリカ、カボチャが添えられた、見た目も鮮やかな一皿です。

デザートはトンカ豆で作ったパンナコッタとミニタルト。パンナコッタの上には双子のサクランボが乗っていて、思わず笑顔になりました。

コーヒーのお皿に添えられているのは、フクロウ型の焼き菓子。袋井市といえば語感が似ているフクロウのイメージがあることから考案したそうです。このお店らしい、さりげないこだわりを感じました。

肩の力を抜いて扉を開けて
客層は9割が女性で、友人同士の集まりが多いそうです。土日にはカップルや夫婦の姿も見られます。内装はほぼ前のまま、壁紙を張り直した程度で、ほどよく落ち着いた雰囲気です。

気取らない空間だからこそ、何度でも足を運びたくなるのかもしれません。
ビストロカオル 店主・山下雄大さん:
ちょっと入りづらいイメージがあるかもしれないけど、来てみたら意外とそんなことないです。気軽にご来店ください
取材の最後、山下さんはそう言ってくれました。

確かに「フレンチ」という言葉は少しだけ構えさせます。でも、ここにあるのは気取りではなく、地元の食材と、その日の仕入れと、山下さんのまっすぐな「おいしいもの」への思いです。
肩の力を抜いて、扉を開けてみてください。
■店名 Bistro Kaoru
■住所 静岡県袋井市新屋3丁目8-1
■営業時間 11:30~15:00
17:30~23:00
■定休 月※詳細は公式LINEにて
■駐車場 9台
取材/くるみ
【もっと見る! 袋井のグルメ記事】
