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【掛川・出野菓子店】レトロな店内に昭和香る!「静岡おでん」が40円から味わえる駄菓子店を発見

静岡・掛川市の千浜地区に一年中静岡おでんが味わえる駄菓子店を発見しました。創業から70年以上、幅広い世代に愛される「出野菓子店」です。おでんや懐かしい昭和の雰囲気を求めて、県内外からお客さんが集います。

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お客さん「昭和の香りがするお店」

出野菓子店の外観
出野菓子店(掛川市千浜)

「出野(での)菓子店」は県道372号沿いの千浜小学校から東に約140mの場所にあります。駐車場は店舗の西側にあり、3~4台止められます。出野菓子店と書かれた看板が目印です。

一番右のガラス戸を開けて店内に入ると、真っ先におでんのだしの香りが鼻をくすぐりました。

おでんを準備するしげ子さん
出野菓子店・出野しげ子さん

棚やケースの隅から隅まで並んだ駄菓子にも圧倒されます。

「ここは昭和の香りがするね、と言うお客さんも多いですよ」と笑顔で対応してくれたのは、店主の出野しげ子さん。

出野菓子店・出野しげ子さん

先代はしげ子さんの義母にあたる、出野はなさん。始めた当初はせんべいを専門に扱うお店でした。

近隣の町から嫁いできたしげ子さんは一人でお店を切り盛りするはなさんの姿に「いつかは同じようにお店に立ちたい」と感じたそうです。

42歳ではなさんと二人でお店に立つことになったしげ子さん。90歳まで店頭に立ち続けたはなさんは引退し、現在は夫の雄一さんと共に出野菓子店を切り盛りしています。

カゴに入った駄菓子
子供に人気の駄菓子

しげ子さんはもともと保育士をしていました。そのため子供への接し方はお手のもの。

子供たちには1個15円から買える小さなラーメン菓子やゼリーといった駄菓子が人気なのだそうです。

老若男女問わず、お客さんが訪れると和やかな雰囲気がお店を包みます。

しげ子さんが詰めてくれる名物「おでん」

一年中販売していて、出野菓子店の名物ともいえるのが「おでん(40円~)」。店頭で欲しいおでんの種類を言うと、その場でしげ子さんが詰めてくれます。

パックに入ったおでん
おでん(270円分)

普段から売れ行きは好調ですが、秋に地域の祭典があるときは1日1000本以上注文が入るそうです。ここの味でなければ、というファンも多いのだとか。

日によっては早々に売り切れてしまう時もあるため、おでんを味わいたい人は昼過ぎまでに訪れることをおすすめします。電話予約も可能です。

絵で描かれてわかりやすいおでんの価格表

イートインでもテイクアウトでも値段は一律で、「こんにゃく」や「ちくわ」が40円、最大でも70円というリーズナブルな価格もうれしいですね!

出野菓子店・出野しげ子さん:
子供から大人まで、一番人気なのは「こんにゃく」。次に「じゃがいも」や「だいこん」も人気です。ジャガイモは親戚の畑で育てたものを使っているんですよ

おでんの皿を持つしげ子さん

早いものは前日から仕込む具材もあり、それぞれだしの味がよく染みています。

こんにゃくはかむと、だしの風味がじゅわっと広がり、柔らかさと弾力のバランスが絶妙。たまごは黄身がほろほろ。ジャガイモはほくほくで食べ応えもしっかり。どれも一口食べたら人気のワケがうかがえます。

出野家の歴史が詰まった木箱

おでんをパックに詰め、最後に「だし粉はかけていい?」としげ子さん。好みでだし粉をかけてくれます。

おでん用だし粉の入った木箱

だし粉の入った木箱は、出野家がもともと桶店だったことから、代々受け継がれて使われているそうです。ふとしたところに出野家の歴史も感じられます。

「刺さらないように」やさしさの詰まった串

おでんの竹串

なんと、おでんの串も竹から手づくり。夫の雄一さんが親族の竹林から切ってきた竹を割り、ひとつひとつ串に加工しています。

一般的な竹串のように先が尖っておらず、口に刺さらないよう平らで丸くなっているところに、優しい気配りを感じます。

夏に食べたい! オリジナルの「かき氷」

毎年、暑い時期に大人気なのが「かき氷(200円~)」。7月から販売がスタートします。

かき氷のメニュー表

出野菓子店ではオリジナルにこだわり、11種類あるフレーバーのシロップも手づくりです。氷も純水を使っているそうです。

一番人気は「ミルク金時(320円)」とのこと。また、「子供用(120円~)」のかき氷があるのもうれしいポイントですね。

店内奥にあるイートインスペースは、レトロなテーブルと畳が敷かれ、落ち着く雰囲気。

出野菓子店のイートインスペース

壁にはしげ子さんの友人や親族が描いた絵が飾られていて、しげ子さんにとってもくつろぎの場所だといいます。

窓際から気持ちのいい風が入り込むなかで、かき氷やおでんを食べると、昭和の香りを体感できます。

思わず複数買いしちゃう「今川焼き」

11月から3月ころの寒い時期に人気なのが「今川焼き(120円)」です。

今川焼きのメニュー表

“あん(こしあん)”と“クリーム”の2種類で、クリームの生地の表面には黒ゴマがついているのが目印。寒い時期は毎日のように通い、買っていくお客さんもいるのだとか。

販売期間中はお店の前に今川焼きと書かれた看板が出るのが合図です。

4~6月期間限定の「ぼたもち」

続いてしげ子さんが見せてくれたのは、あんこがたっぷりとのった「ぼたもち(500円)」。2026年4月から始めたそうです。

画像提供:出野菓子店
ぼたもち(500円) 画像提供:出野菓子店

小豆から仕込むぼたもちは好評で、常に複数の注文が入っているそうです。ぼたもちは1日5パック限定で電話予約制なので、気になる人は数日前には連絡を。2026年の販売は6月末までです。

令和にのこるノスタルジックな空間

そろばんを使って会計をする出野しげ子さん

 
行事やイベントなどで、おでんと袋詰め菓子の注文が入ると大忙しになるそうです。それでも「この仕事が好きだから」と、休みは金曜日と年始のみでお店を続けています。

取材時もおでんのだしの香りのする店内で話を聞いていると、普段よりも時の流れがゆっくりと感じられました。

ノスタルジーとあたたかさを感じたい人は、ふらりと訪れてみてください。

■店名 出野菓子店
■住所 静岡県掛川市千浜5939
■営業時間 8:30~17:10
■定休 金・年始
■駐車場 あり
■問合せ 0537-72-2777

取材/ヤナギ・タリ

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ライターで日本茶アドバイザー。 日本茶、サッカー観戦、山野や海での自然観察、 家庭菜園、東海道の名所史蹟巡り、天文、汽水湖巡り、 文具収集が趣味。 獅子座生まれ。