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好評! 静岡弁“まるだし”ポテチ 「じょんじょん」「まめったい」意外と知らない方言を徹底リサーチ

静岡愛があふれる新商品「静岡弁まるだし ばかうまい! ポテトチップス」が発売され、話題となっています。パッケージに数々の静岡弁が書かれているのですが、地元の人も「なるほど」と思う、なかなか高度な方言も。あなたは、いくつわかりますか?

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2026年1月末に発売 静岡弁ズラリのポテチ

田子重の外観
田子重 西中原店(静岡市駿河区西中原)

静岡市内のスーパー「田子重」で、“静岡愛があふれている”と話題のお菓子を探します。

お菓子コーナーに、ひときわ目を引く商品が並んでいました。

田子重のお菓子コーナーで「静岡弁まるだしポテチ」を見つけたにむらリポーター

白地のパッケージに黒の筆文字で静岡弁がぎっしりと書き連ねられ、中央上部には赤字で「ばかうまい!」、その下に「ポテトチップス」の文字。

さらに「静岡弁まるだし」というキャッチーなフレーズも躍っています。味は「塩味だらぁ」。

※だら=でしょう

2026年1月末に発売されたというこの商品、取材時の田子重西中原店での販売価格は193円でした。気軽に手に取りやすい価格設定です。

「静岡弁まるだし ばかうまい!ポテトチップス」

パッケージの静岡弁一覧

さて、パッケージに書かれていた静岡弁は次に挙げるとおりです。あなたはいくつわかりますか? 正解は記事の後半で。

まめったい/じょんじょん/しょんない/おっかない/とぶ/ちいとばかし/うちっち/やらざあ/だもんで/はでる/かじくる/ちんぷりかえる/たーんと/やっきりする/線引き/みるい/ちょんちょんぐわ/かんだるい/おぞい/ちょびちょび/わきゃーない/ちょれー/いかざあ/おだっくい

静岡在住の県外出身者では難し過ぎる!?

書かれている静岡弁の意味がわかるか、まずは田子重で働く県外出身の店員2人に聞いてみました。

県外出身者の2人に調査するにむらリポーター

2人とも静岡に来て約5年。5年も静岡に住んでいれば、さぞかし静岡弁にも慣れ親しんでいるかと思いきや、パッケージに書かれている静岡弁は、なかなか上級者向けのようです。

田子重 ・菅野嗣さん(岩手出身):
正直「だもんで」しか分からないです

田子重 ・永峰健斗さん(福岡出身):
うちっち」はわかります

※だもんで=だから ※うちっち=私・自分たち

地元の人はどこまでわかる?

一方で焼津市出身の増田克己店長は静岡弁上級者。わからなかった言葉の意味を教えてもらいました。

まずは「ちょびちょび」という表現です。

静岡弁まるだしポテチのパッケージ
裏面に書かれていた「ちょびちょび」とは?

田子重 ・増田克己店長:
「ちょびちょびするな」という風に使います。「出しゃばるな」というような意味です

※ちょびちょび=出しゃばる・お節介を焼く

次は「ちょんちょんぐわ」です。

静岡弁まるだしポテチのパッケージ
絵付きで書かれている「ちょんちょんぐわ」

田子重 ・増田克己店長:
パッケージに絵が書いてありますが、雑草などをとる時に使うクワのことです

※ちょんちょんぐわ=主に静岡県で使われている小型のクワ

お客さんにも「とぶ」という表現の意味を教えてもらいました。

「とぶ」の意味を教えてくれた女性客

静岡出身の客:
「とぶ」というのは走って行くということね。昔、岐阜の人と知り合いで、「とんで行く」と言ったら、パタパタと飛んで行くのだと思ったらしく驚かれました

※とぶ=全力で走る・急いで行く

さらに男性客が普段使う言葉として教えてくれたのは「まめったい」という表現。

「まめったい」の使い方を教えてくれた男性客

静岡出身の客:
「まめったい男だね」と言われたら、これはほめ言葉

「まめったい」とは、誠実でこまめに動く人を褒める言葉。「まめったい男だね」と言われたら、喜んでいい静岡弁のひとつです。

※まめったい=よく働く・気が利く

静岡県民も知らないかも 「線引き」が方言だった

一方で、静岡県民が驚く言葉も書かれていました。それは「線引き(せんひき)」です。

定規 静岡弁では「線引き」

静岡県民に、標準語では「物差しか定規ですよ」と説明すると、「線引き」が静岡弁だったと知って驚いていました。

静岡県民は「線引き」が静岡特有の表現だと気づかずに使っているケースが多いようです。

「線引き」が静岡弁だと知らなかった静岡の人

「くすって笑ってほしい」 販売元・大黒屋の思い

なぜこのような商品が生まれたのでしょうか。藤枝市にある販売元の大黒屋を訪ねました。

大黒屋・竹澤菜々子さん:
静岡弁のかわいらしさや、親しみやすさを皆さんにもう一度知ってもらいたかったからです。この商品を見たときにくすっと笑ってもらいたいというところから開発に至りました

左)大黒屋・竹澤菜々子さん 右)大黒屋・山口毅雄さん

パッケージだけで会話が盛り上がることを最初から狙っていたとのこと。実際、SNSでも反響があり、担当者もとてもうれしいと話していました。

大黒屋・山口毅雄さん
会社の仕事として静岡県のいろんなお菓子を集め、リデザインする仕事をしています。SNSでちょっとだけ反響があったので、それがすごくうれしいです

大黒屋は静岡弁のポテチのほかにも、静岡県民のソウルフード「さくら棒」のリデザインも手がけました。

さくら棒もリデザイン

プラモデルのような箱に入ったサクラ棒は、巨大な「大ふ菓子 サクラボー」として描かれていて、かなり振り切っています。

静岡のお菓子文化を守るために“おもしろおかしな”商品を開発。「静岡弁ポテチ」もその一環として誕生しました。

塩に駿河湾海洋深層水を使用

商品の素材にも静岡ならではのこだわりがあります。駿河湾の海洋深層水から作った塩を使用しており、食べておいしい、見て楽しい。静岡が大好きになる商品でした。

方言の答え合わせ

訳:テレしずWasabee編集部

まめったい=よく働く・気が利く
じょんじょん=ぞうり・サンダル
しょんない=仕方がない・しょうがない
おっかない=怖い
とぶ=走る・急ぐ
ちいとばかし=少しだけ
うちっち=自分たち
やらざあ=やろう
だもんで=だから
はでる=目立つ・派手に見える
かじくる=ひっかく・かきむしる
ちんぷりかえる=ふてくされる・すねる
たーんと=たくさん
やっきりする=腹が立つ
線引き=定規・物差し
みるい=未成熟な・若い
ちょんちょんぐわ=雑草などをとる小型のクワ
かんだるい=だるい・疲れる
おぞい=悪い・粗悪な
ちょびちょび=出しゃばる・お節介を焼く
わきゃーない=手間がかからない・すぐだ
ちょれー=まぬけな・とろい
いかざあ=行こう

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