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あなたの心のクセは「独り言」が教えてくれる。ネガティブに見えるクセも、実は自分を守る“よろい”かもしれません。スポーツ心理学者の田中ウルヴェ京さんが、考え方のクセを強みに変える方法を伝えます。

テレビ静岡で2026年1月25日に放送されたテレビ寺子屋では、スポーツ心理学者の田中ウルヴェ京さんが、考え方のクセを活用する方法について語りました。
「独り言」で気づく自分のクセ
スポーツ心理学者・田中ウルヴェ京さん:
物事をどう捉えるか、その捉え方の傾向は人によって違っていて、心理学では「考え方のクセ」と言います。クセは修正した方がいいと思われがちですが、実は上手に付き合えば活用できることもあるのです。
では、どうすれば自分の「考え方のクセ」に気づけるのか? ポイントは「独り言」です。つい心の中で言ってしまう「独り言」を思い出してみてください。

例えば誰かに注意された時、「そんな強く言わずに、もっと優しい言い方をするべきだ」と心の中でつぶやいてしまう、これを「べき思考」と言います。
あるいは、「どうせ私なんて」と自分を責めて落ち込んでしまう「どうせ思考」。
注意されないように完璧にやりたいと頑張り過ぎてしまう「完璧思考」など。
レジ待ち、車の運転、スポーツ、仕事、日常の中でいろいろなクセや傾向を見つけることができます。

クセに気づく行動を変える
私たちは、ちょっとした出来事で済むことを「考え方のクセ」で大きな事実にして、自分をネガティブにさせてしまうこともあるんです。捉え方によっては、たかが順番待ち、たかが渋滞。
出来事そのものというよりは、「考え方のクセ」によって自分で自分をイライラさせたり、落ち込ませていたりします。人からみれば大した失敗じゃなくても「もう挑戦するのはやめよう」と諦めてしまうような、もったいないことが起きることもあります。

こう言われると、「考え方のクセ」は弱点のように思えて、気づきたくないと感じるかもしれません。でも、自分のクセに気づく練習をし続けていると、大事な場面での行動が変えられるようになります。これが「考え方のクセ」に気づくことの大切さです。
クセの裏側にある「本当の理由」
「どうせ思考」の裏には「人に信じてもらいたい」「助けてもらいたい」という気持ちが隠れていたり、「完璧思考」になるのは「人の役に立ちたい」「認めてもらいたい」という思いが強いからこそだったりする。
実は「考え方のクセ」は自分を守る“よろい”なのかもしれません。

こんなふうに「本当の理由」を見つけられるようになると、自分の行動と思考を変えられる、エネルギーの1つとしてクセを活用できるようになります。
そして「考え方のクセ」の裏側にある「本当の理由」を人に話せるようになると、「育った環境や文化が違っても、みんな頑張って生きていて、本当は人の役に立ちたかったり、協力したかったりするんだな」と気づくことができます。

そうすると、人に優しくなれるだけでなく「じゃあ、どうすればいいか? 」という行動変換もできるようになって、自分の中の「根拠のある自信」にもつながります。
自分の「考え方のクセ」を見つめ直し、上手に活用してみてはいかがでしょうか。

田中ウルヴェ京:ソウル五輪シンクロ・デュエット銅メダリスト。米国大学院修士修了、慶應大学にて博士号取得。さまざまな競技のトップアスリートや経営者など、幅広く心理コンサルティングに携わっている。
※この記事は2026年1月25日にテレビ静岡で放送された「テレビ寺子屋」をもとにしています。
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