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静岡市清水区の蒲原の海沿いに珍しい専門店を発見しました。店の看板には「しおから本舗」の文字が。塩辛の専門店という興味深いお店を訪ねてみました。
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いつも見慣れた街並みも裏道を巡れば、そこはまるで別世界。静岡県民も必見の裏スポットをお散歩します。今回は清水区蒲原。かつて東海道の宿場町として栄えた地域を散策しています。
母と息子で営む塩辛専門店
JR東海道線の踏切を渡り、海の方向へ向かいます。JR蒲原駅から歩くこと約13分。
「しおから」という文字が目立つ店の前に立っていた、磯部靖江さんと出会いました。磯部さんは息子と2人で「しおから本舗」を営んでいます。

店内に入ると、10種類もある種類豊富な塩辛に目を奪われます。
イカの塩辛、タコの塩辛はもちろん、カツオの塩辛やイカのゆず入りなど、珍しいものまで並んでいました。塩辛はすべて店のオリジナル商品とのこと。

おすすめの塩辛4品を食べ比べ
おすすめの塩辛4品を食べ比べします。
まずは「いかの塩辛(2本売り1340円/1600円※組み合わせにより変わります)」から。箸で持ち上げると柔らかな食感が伝わってきます。口に入れると、ちょっと甘めで優しい味が広がりました。

続いて“駿河湾の宝石”が入った「桜えび入り いかの塩辛(2本売り1340円/1600円※組み合わせにより変わります)」。立派なサクラエビがたっぷりと入っています。
エビと一緒に口に運ぶと、イカだけのときよりもサクラエビのうま味が出ていて、とてもおいしいです。

「いかのゆず入り(2本売り1340円/1600円※組み合わせにより変わります)」はユズがたっぷり。磯の味わいに爽やかさが加わります。
磯で一日たっぷり遊び尽くしたかのような気分になりました。

最後はイカの塩辛ではなく「かつおの塩辛(2本売り1340円/1600円※組み合わせにより変わります)」です。
しおから本舗・磯部靖江さん:
イカの塩辛より「かつおの塩辛」のほうが塩がちょっと多く、1年や2年おいても構わないです。おけばおくほどおいしくなります

どの塩辛が一番おいしいか順位を決めようとしましたが、どれも甲乙つけがたい。全部が1位の味でした。
焼きいも登場! 塩辛との意外なコラボ
塩辛だけでも十分魅力的なこのお店では、なんと「焼きいも(200円~※大きさによって変動)」も販売しています。
なぜ塩辛の店で焼きいもを?
磯部さんによると富士市のほうにある自社農園でサツマイモを作っているので、2024年から焼きいもを始めたそうです

10月から1月ころまで販売していて、サツマイモの品種は紅はるか、紅あずま、シルクスイート、安納芋の4種類。色違いのシールで品種を区別しています。
焼きたての紅あずまを一口食べると、ほくほくとした食感が口いっぱいに広がります。
焼きいもを一緒に食べた磯部さんも、「クリみたいにホクホク」と自らおいしさに驚いていました。

ここで、“焼いもに塩辛をのせる”という斬新なアイデアが浮かび、試してみることに。
焼きいもと塩辛を口に含むと、驚くほどおいしい組み合わせでした。海と大地のうま味が出会い、意外で新しいおいしさを生み出していました。

「しおから本舗」は、丁寧に作られた塩辛が並ぶ海沿いの小さな店。塩辛だけでなく、自家製サツマイモも一緒に食べて、新たな食の扉を開いてみてはいかがでしょうか。
■店名 しおから本舗
■住所 静岡市清水区蒲原小金87-3
■定休 火・毎月16日 ※臨時休業あり
■問合せ 054-388-2922
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