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紙のまち富士市が生んだ新感覚麺「富士山ひらら」がモッチモチな理由【富士川楽座】

製紙産業が盛んな静岡・富士市。「紙のまち」から誕生したユニークな特産の麺が「富士山ひらら」です。地元の米と富士山の湧水から作られたこの麺には、なんと植物の繊維の主成分を超細分化した最先端素材「CNF」が含まれています。最大の特徴はモチモチ食感でした。

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「紙のまち」から生まれた特産麺に迫る

富士市の景観

向かったのは、トイレットペーパーをはじめ製紙産業がさかんな富士市。

そんな「紙のまち」に地域の産業から生まれた、ちょっと変わったご当地麺があるそうです。

一体どんな麺でどんな特徴があるのでしょうか。早速調査に向かいます。

富士川楽座の外観

訪れたのは、東名高速道路からもアクセスできる道の駅・富士川楽座。その隣にある「ふじのくに楽座市場」には、地元の特産品がたくさん並んでいます。

地元でとれる花やスイカが売られている中で見つけたのが、「富士山ひらら(495円)」でした。

にむらあつとリポーター:
平麺と細麺、2つ種類があります。「CNF入り」と書かれていますが、なんですかコレ?

パッケージには「もちもちグルテンフリー」と書かれていました。

さらに興味深いのは「CNF入り」という表示。一体これは何なのでしょうか。

左)富士川楽座・望月伸哉さん 右)にむらあつとリポーター
左)富士川楽座・望月伸哉さん 右)にむらあつとリポーター

富士川楽座の担当者、望月伸哉さんによると、富士山うららはお米の麺でした。

富士川楽座・望月伸哉さん
これは富士市のお米と富士山の湧水で作った麺で、この富士市の特産品です。CNFというのは「セルロースナノファイバー」です

気になるCNFの正体は「セルロースナノファイバー」という素材で、富士山うららは富士市の商工会が作っている商品だと言います。

より詳しい情報を得るため、富士市商工会に聞いてみることにしました。

富士山ひららの生みの親

富士市商工会の女性部のみなさんが出迎えてくれました。

富士山ひららの食べ方を聞きます。

富士市商工会 女性部・村松美幸 部長
いま、焼きひらら用とパスタ用に麺をゆでています。焼きひららは、焼きそばをイメージしてください

富士市商工会女性部部長の村松美幸さん

さらに別の鍋では“スイーツ用”の平麺をゆでている真っ最中。

富士山ひららは、炒め物、汁物、スイーツなど幅広い料理に使えるそうです。

スイーツというと何を作るのか聞くと、「フルーツポンチ」だそうです。富士山ひららはかなり幅広い料理に活用できるようです。

様々な料理に使うことができる富士山ひらら

しょうゆ味の「焼きひらら」

まず出してもらったのが富士山ひららを使った「焼きひらら」。

焼きそばのようなメニューですが、ソースではなく、しょうゆ味です。

富士市商工会 女性部・村松部長
米粉ですからソースではなくしょうゆの方が合うんじゃないかということで、しょうゆになりました

富士山ひららを使った焼きひらら

一口食べてみると、驚くほどのもちもち感! 思わず声が出ます。

にむらリポーター:
しょうゆ味にして大正解。すごくモチモチで焼きうどんの食感ですね

焼きひらら

見た目は焼きそばというより焼きうどんに近い印象です。

フルーツポンチにも変身

続いて出されたのは、「富士山ひらら(平麺)のフルーツポンチ」。

平麺の富士山ひららを使ったフルーツポンチ

冷たいメニューになると、さらにモチモチ感が増しています。

この食感を出すには、水で一度しめることがポイントだそうです。

冷たいものに入れると、お餅や求肥に近い食感になり、新しい食体験ができます。

最先端素材「CNF」とは

この特徴的な食感を生み出しているのが、パッケージに記載されていた「CNF」、セルロースナノファイバーです。

CNFについて詳しく聞いてみました。

富士山うららの平麺「富士山ひららにはCNFが使われている」

富士市商工会 女性部・村松部長
植物の繊維ですね。それの主成分がセルロースというものなんです。それを超細分化したものがこのCNFなんです

それは紙のもととなるパルプをナノという100万分の1ミリ単位までほぐして作った繊維で、食品にはもちろん工業製品にも使われ、自動車部品の軽量化や耐久性向上に役立っています。

他にも化粧品やペンのインクなど、さまざまな物に活用されている最先端の素材です。

CNFの原料となる木材やパルプ

紙のもととなる木材パルプを原料としたCNF。

CNFを使うことでセルロースの成分によって水分が保たれ、麺がくずれにくくなるというメリットがあります。

モチモチ感を生み出す秘密はCNFなのです。

それによって賞味期限も伸び、SDGsにもつながるそうです。

富士山ひららをゆでている様子


富士山ひららを使った料理は、焼きそばのような炒め物から、パスタ、さらにはフルーツポンチのようなスイーツまで、そのアレンジは無限大。

もちもちとした独特の食感は、一度食べたら忘れられない味わいです。

フルーツポンチを試食するにむらリポーター

製紙産業の街・富士市ならではの技術と知恵が詰まった「富士山ひらら」。

地元食材と最先端素材の組み合わせが生み出した新感覚の麺は、まさに富士市の誇る特産品と言えるでしょう。

■店名 富士川楽座
■住所 静岡県富士市岩淵1488-1
■営業時間 09:00~20:00 ※各店舗ごと営業時間が違います。
■問合せ 0545-30-7550

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