金の玉とにむらリポーター
でかける

【菊川・西福寺】地蔵洞窟に金の玉2つ!? “ワクワクが止まらない”お寺に潜入

静岡・菊川市にある「西福寺(さいふくじ)」を訪れると、お寺のイメージが一変します。華やかな装飾や、洞窟のような不思議な空間など、”ワクワクが止まらない”仕掛けが盛りだくさん。人気スポットの魅力に迫ります。

【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ

友人の一言から始まった「敷居の低いお寺」づくり

西福寺の外観
古くから親しまれている「西福寺」(菊川市吉沢)

茶どころとして知られる菊川市にある「吉澤山 西福寺」。

古くから菊川観音として地域の人々に親しまれてきたこのお寺が、今「ワクワクが止まらない」と評判になっていると聞き、さっそく調査に訪れました。

境内に入る前にまず目に飛び込んでくるのは、お寺の山門を飾る鮮やかな花々。

山門を彩る華やかな装飾

左右に赤のハートマークやピンクの花がびっしり敷き詰められており、天井部分も色とりどりの布で飾られています。

一般的なお寺ではあまり見かけない華やかな装飾が印象的。

物腰がやわらかい副住職、末永晟也さんに案内してもらいました。

西福寺・末永晟也 副住職

西福寺・末永晟也 副住職
山門のお飾りを始めたのは2024年の6月頃なんです。実は私の同級生がお寺のインスタグラムを投稿してくれていて、「こういうことしたら、かわいいんじゃないか」と提案してくれました

この友人からの一言がきっかけとなり、華やかな装飾を施すようになったとのこと。

西福寺のインスタの画面
SNSで話題に

その様子を投稿したインスタグラムが話題となり、若い人や県外からも参拝者が急増しているそうです。

西福寺・末永晟也 副住職
やっぱりお寺というと敷居が高いイメージを抱く方が多くいらっしゃいますが、若い方も気軽にお参りいただけるような、そんなお寺を目指しております

華やかな本堂の装飾

本堂の中に入ると、そこにも驚きが待っています。

季節に合わせた華やかな装飾が施され、取材時には春のピンク色の花々が空間を彩っていました。

華やかな装飾で参拝者を迎える

西福寺・末永晟也 副住職
サクラの季節になりますので、ピンクがかかったようなお花をあしらいました

まさか本堂に入って、いきなりこんなに華やかな装飾で迎えられるとは思わない参拝者も多いことでしょう。

子宝・安産に 古くから伝わる豪華なご本尊

西福寺のワクワクポイントは装飾だけではありません。

古くから伝わる絢爛(けんらん)豪華なご本尊も見どころの一つです。

金色に輝く仏像
ご本尊・子安観世音菩薩

本堂の真ん中に祭られているのは子安観世音菩薩。

よく見ると、左手に赤ちゃんを抱え、右手には菊川市の名産である茶の木を持っています。

子宝や安産、健康などのご利益があると言われており、地元の方だけでなく遠方からも多くの参拝者が訪れる理由となっています。

右)健康を祈願するにむらあつとリポーター

SNSで話題 “飛び出す”御朱印&キラキラお守り

お参りをした後は、ぜひワクワクする御朱印をもらいましょう。

最も人気があるのは飛び出す御朱印「立体朱印(1000円)」です。

地蔵が飛びだす!ユニークなご朱印

開くと西福寺の脇仏「麻羅地蔵」の絵が飛び出す仕掛けになっています。

この「麻羅地蔵」は、お寺のある場所に祭られていますが、それはのちほど。

さらに、数あるお守りの中でSNSで特に話題となっているのが「幸守(しあわせまもり)(1500円)」です。

並んだお守り
色とりどりの「幸守」

これは月に1度、80体限定で頒布される特別なお守り。なんと一つ一つが副住職の末永さんと同級生の手作りなのです。

西福寺 副住職・末永晟也さん:
私と同級生とでコツコツと作っています。元々お守りはそれぞれの神社やお寺が、自分たちで布を用意して縫製をしていたんですね

つまり「お守り本来の形」に戻ったと言えるのです。

世の中にたった一つのお守り

大人気の幸守は、前回の頒布日には整理券を配布し順番待ちになるほど。その日のうちに、あっという間になくなってしまったそうです。

まるでアトラクション!? 洞窟の「麻羅地蔵」

続いてのワクワクポイントは本堂の一番奥にある「地蔵洞窟」です。

その名の通り、まるで洞窟のような空間になっており、中に入るとワクワクが止まりません。

地蔵洞窟の入り口 気分が高まります。

ここは一席多尊石仏や、稲荷真天、大黒天、愛染明王、子安鬼子母神など6つの神や仏が一同に祭られている開運スポットで、先ほどの御朱印に描かれていた「麻羅地蔵」もあります。

末永副住職にいざなわれて洞窟の奥へと歩いて行きます。

西福寺・末永晟也 副住職
一番奥に麻羅地蔵菩薩様がお祭りされております。こちらでございます

「麻羅地蔵」は男性のシンボルの形をしており、江戸時代に発掘されたとのこと。

江戸時代に発掘された「麻羅地蔵」
全体は現地でご確認を

最初からこの形だったそうで、地域の人たちがそれを面白く思い、道端に立てかけてお参りしたところ、子宝や良縁に恵まれると評判に。現在はここ、西福寺にお祭りされているのです。

この地蔵洞窟はお参りの仕方もユニーク。

金箔を貼ってご利益祈願

石の柱に穿たれた穴に置かれているのは、なぜか水晶玉2つ。

そしてなぜか「純金箔(2枚)(1000円)」を水晶玉に貼り、子宝や良縁、夫婦円満などを祈願します。

その穴から、奥に安置されている麻羅地蔵をのぞいてみると、位置的にちょうど…。これは、ぜひあなた自身の目で確かめてください。

穴をのぞくにむらリポーター
ん-、これはあなた自身の目で確かめて

最後の楽しみは「巨大おみくじ」で運試し

お参りの最後には「巨大おみくじ(1回100円)」で運試しをすることができます。

巨大なおみくじ箱から、めいっぱい体を使って「みくじ棒」を引き出してください。

おみくじ箱を振るにむらリポーター
最後に運試し「よいしょ、よいしょ」

ワクワクが止まらない仕掛けがいっぱいの西福寺。確かに敷居の高さを感じさせないお寺でした。

伝統と革新を融合させた空間は、老若男女問わず楽しめるので、春のおでかけスポットとしておすすめです。

■スポット名 吉澤山 西福寺
■住所 静岡県菊川市吉沢523
■参拝時間 8:00~17:00
■問合せ 0537-35-3923

【詳しく見る】西福寺のホームページ

【もっと見る!ユニークなお寺の記事】

アバター画像
静岡のみなさん、おかえりなさい。月~金、夕方4時50分から放送中!静岡県内のニュースや話題のスポット、気になる明日の天気まで、余すところなくお伝えしています。
  • BLOG