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【富士・カフェ・メゾン】土曜だけの「夜カフェ」人気プリン店の2階に11月オープン

静岡・富士市にある人気プリン店「メゾン・ド・リブレ」の2階に、プリンやディナーが楽しめる「カフェ・メゾン」がオープンしました。週に1日、土曜日の夜だけ開く夜カフェです。

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隠れ家のような空間

開放的な高い天井にカウンターを照らすあたたかな照明、キャンドルの火がゆれる落ち着いた雰囲気の店内は、まさに秘密の隠れ家。

テイクアウト専門のプリン店「メゾン・ド・リブレ」が、2024年11月2日に2階にオープンした「カフェ・メゾン」です。

2階には時田義丈オーナーの父親が始めたレストランバーがありましたが、17年ほど前に閉店しました。

カフェ・メゾン 時田義丈オーナー

外階段を上って最初の扉を開いて進みます。すると廊下が続いていて、右側にさらに小さな茶色いドアが見えます。

まるで秘密の隠れ家につながっているかのようです。

廊下の右手にカフェ・メゾンの扉

ドアを開くとL字のカウンターがある、落ち着いた空間が広がっていました。

レストランバーの名残とも言える、木製のカウンターやお酒を並べる棚などが、レトロな雰囲気を醸し出しています。

席はL字のカウンターのみ

ランチやカフェ、バーなどいろいろ試した結果、土曜限定の夜カフェにすることになりました。

カフェ・メゾン・時田義丈 オーナー:
下のプリン屋さんはテイクアウト専門なので、お客様とゆっくり話せないのが悩みの種でした。もともとレストランバーとして使っていた2階があるのなら、週に1回でもお客様と関われる時間を持ちたいと思ったのがきっかけでした

カフェでしか味わえないプリン

1階ではテイクアウトのみでプリンを販売していますが、1階にはないプリンを作りたいという気持ちも、夜カフェをオープンした理由のひとつです。

メゾン・ド・リブレのフレンチプリン(350円)
なめらかプリン(350円)

時田オーナー:
テイクアウトのプリンは、瓶やカップの中で完成させなければならないという制約があります。持ち運びのリスクや食べやすさも考えなければいけません。でもパティシエとして創作の幅を広げたいという意欲がありました

テイクアウトにはない、カフェ限定のプリンとは、どんなプリンなのでしょうか。

カラメルたっぷり固めのプリン

カフェ限定のプリンは、昔ながらの固焼き「カスタードプリン(580円)」です。

カスタードプリン(580円 )

テイクアウトと同じ、富士市の幾見養鶏で作られている「さくらたまご」と富士宮市の「あさぎり牛乳」を使っています。

毎日仕入れる新鮮な材料を使い、保存料や着色料、香料などは使っていません。

同じ材料を使っていても、テイクアウト用とは味わいが違うのはどうしてでしょうか。

時田オーナー:
カフェ限定のカスタードプリンは、お皿に出して食べることを前提にレシピを作っています。テイクアウトとは内容量や焼き加減が異なるので、熱の入り方が変わって、固めでもったりとした食感です。さらに追いカラメルソースをかけて提供するので、カラメルソースをしっかり味わえるのもポイントです

固焼きプリン好き、カラメルソース好きにとって、たまりません。

季節限定プリン

夜カフェには季節ごとに変わる限定プリンも登場します。

取材時の限定プリンは「かぼちゃのティラミスプリン(700円)」でした。

かぼちゃのティラミスプリン(700円)

カボチャのプリンとマスカルポーネチーズのクリームが2層になっていて、底にはカラメルソースが隠れています。

とろっとなめらかで濃厚な一品でした。季節ごとに変わるプリンも楽しみです。

ディナープレートのコンセプトは健康と美容

スイーツだけでなく、こだわりのディナープレートも楽しめます。

ハンバーグプレート(180g 1500円・360g 1850円)」は、デミグラスソースがかかったハンバーグにサフランライス、シーザーサラダ、サツマイモの天ぷら、カボチャサラダがのった豪華なプレート。

ハンバーグプレート(180g 1500円)

副菜やサラダの野菜には、その時々の食材を使うそうです。

しっかり厚みのあるジューシーなハンバーグは、オーナーの母の味をアレンジしたレシピ。

カウンター越しに焼いてくれるので、食べる前から良い匂いが漂い、食欲をそそります。

こく旨キーマカレー(1250円)」は、ひき肉のおいしい割合を追求したこだわりの一品。

スパイスとじっくり炒めたタマネギやトマトを合わせて、コクとうま味のバランスを極めました。

画像提供:カフェ・メゾン
こく旨キーマカレー(1250円)画像提供:カフェ・メゾン

油淋鶏(プレート1250円・単品850円)」は、発酵食ソムリエの友人が作っている麹を使用しています。

ニンニクこうじや、しょうゆこうじに漬け込んだ鶏肉は、驚くほどやわらか!

油淋鶏(単品 850円)

ニンニクがよく効いたネギダレは、ごはんがすすむ味です。単品でも注文できるので、お酒のおつまみにも。

さくらたまごのふわとろオムライス(990円)」には、こだわりの「さくらたまご」と「あさぎり牛乳」を使用しています。

さくらたまごのふわとろオムライス(990円)

研究に研究を重ねたというデミグラスソースは、トマトの酸味がよくきいていて、とろとろふわふわの卵によく合います。

これからの時期は冬季限定で、煮込みハンバーグもメニューに追加される予定とのこと。

煮込みハンバーグ用に、別のデミグラスソースも開発したそうです。

画像提供:カフェ・メゾン
メニューに追加予定の煮込みハンバーグ(チーズトッピング)
画像提供:カフェ・メゾン

これらプレートのコンセプトは「健康と美容」。季節に合わせて野菜を変えています。

時田オーナー:
すべてのプレートに、デトックス効果や美肌効果があると言われているサフランライスを使用しています。お客様に喜んでほしいという気持ちが強すぎて、メニューの写真よりも実際に提供するプレートの方が豪華になってしまいました

写真と違うなんてメニュー詐欺⁉ といっても、豪華になるなら嬉しいですね。

実際にオムライスは、写真よりボリュームがありシーザーサラダが付いていて、提供時にチーズまでかけてくれました。

ドリンクメニューも豊富

食事やスイーツのおともに、アルコールやコーヒーなども楽しめます。

週替わりで登場するオリジナルの「本日のジュース(500円~)」もありました。

ドリンクメニューの中に気になる一品「カフェシェケラート(500円)」を発見。一体どんなドリンクなのでしょうか?

カフェシェケラート(500円)

時田オーナー:
父親がコーヒーの本場イタリアで味わったのをきっかけに、レストランバーで提供していたドリンクです。アイスコーヒーに少量のグラニュー糖を入れ、氷を合わせてシェイカーで振り、カクテルグラスに注いで提供しています

飲んでみると初めての味わい。砂糖を加えただけのアイスコーヒーとはひと味違います。

シェイカーで振るからか、苦みのなかにふわっとした甘味が広がって、カフェラテのような柔らかさを感じます。

コーヒーのきつさがなくなるので、ブラックコーヒーが苦手な方でもおいしく飲めるかもしれません。

新しいコーヒーを味わってみたい人にもおすすめの一品です。

予約をして来店しよう

オープンの初日は、あいにくの大雨だったものの予約で満席だったそうです。メゾン・ド・リブレの客やインスタグラムを見て来た客など、市外の三島市や静岡市からも来店しました。

オーナーがバイク好きとあって、バイク仲間も常連として夜カフェに集っています。

みなさんがオーナーとのおしゃべりを楽しみつつ、食事やスイーツを楽しんでいる、なごやかで心地よい空間でした。

メニューに載せていないおつまみなど、要望に合わせてできることは対応したいとのこと。

時田オーナー:
20代から40代くらいのお客様が多く来店してくれています。バーのような雰囲気の店内ですが、お酒が飲めない人でも気軽に来ることができる空間にしたいと思っています

カウンター席は約10席。飛び入りの来店ももちろん可能ですが、予約しておくと確実です。

予約はインスタグラムのDMか電話で。2階の営業時間以外は、1階でも電話予約を受け付けています。

予約時に先に伝えれば、メゾン・ド・リブレで販売しているプリンの取り置きも可能です。

秘密の隠れ家のような夜カフェでゆったりと、おいしい食事やスイーツを楽しんでみてはいかがでしょうか。

■店名 カフェ・メゾン
■住所 静岡県富士市川成新町293-4
■営業時間 18:30〜22:00
■営業日 土のみ※不定休あり インスタグラム参照
■問合せ 0545-30-7272 (1階 0545-67-8766)
■駐車場 8台
■喫煙可 20歳未満不可

【もっと詳しくみる】カフェ・メゾンのインスタグラム

文/加藤香利 撮影/山口真未

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