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鉄鋼の老舗に“かわいいレタス看板” かたい?!会社のやわらかい挑戦【沼津・三島】

静岡・沼津市の国道1号線沼津バイパス沿いに変わった看板があります。鉄鋼会社なのにレタスの絵。いったいどうしてなのか調査しました。

【画像】看板のある場所の地図など掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ

気になるレタス看板を確認

JR「東田子の浦駅」近くの国号1号線沿いを走っていると、それは突然現れました。

近藤鋼材という鋼材会社の看板の下にどーんとレタスの看板。

JR東田子の浦駅に近い国号1号線沿い

通り過ぎてしまったので、一度戻って確認します。鋼材とレタス。なんともミスマッチな看板を発見。

近藤鋼材で話を聞くことにしました。

近藤鋼材 取締役・近藤優衣さん:
鋼材を仕入れて加工を施して、建物を建てたり産業用機械をつくったりしています。国内ナンバーワンを誇る技術です

3DCADという設計図を3Dデータにしたソフトウェアを使っていて、ロボットが自動で鋼材を加工しているそうです。

3DCADで設計図を作成

LEDライトでレタス栽培

鋼材加工の技術は国内屈指ということがわかりましたが、レタスはなんなのでしょうか。

近藤鋼材 取締役・近藤優衣さん:
近藤鋼材グループ9社のうち1社、レタスの水耕栽培をしている会社がありまして、新しく始めた事業なので、みなさんに知ってもらうために看板を付けました

左)にむらあつとリポーター 右)近藤鋼材 取締役・近藤優衣さん

2024年で91周年を迎える鋼材の老舗が、なんとレタス栽培に挑戦!

その栽培場所が三島市平田にあるということで向かってみると、たどり着いたのは、「レタス畑」ではなく、みるからに「工場」。

一体どういうことなのか、近藤さんに案内されるまま屋内に入っていくと、一面にひろがる緑が。SF映画を見ているような感覚です。

ELFIE GREEN(エルフィーグリーン)本社工場では、外気温に左右されずレタスに最適な気温やCO2濃度のもとでレタスを育成しています。

工場で生産されるレタスは約1万株。青々とみずみずしいレタスは近藤鋼材だからこそ生み出されているんです。

近藤鋼材 取締役・近藤優衣さん:
LEDライトがおいしさの秘訣です。オランダから輸入した最新型のLEDだから、栄養価が高いレタスを栽培できます

ライトは色や光量を調節することができます。ある棚は昼間、隣の棚は夜を再現ということも可能なのです。

柿田川の水で元気なレタスに

さらに、三島ならではのおいしさのヒミツもあります。

レタスの下を流れているのは、柿田川の水でした。

柿田川の水に必要な養分を入れて、それを毎日目一杯吸い上げている結果、元気なレタスが育つのです。

味や食感が違う4種類

徹底した環境で作られたリーフレタスは全部で4種類。

中でも一番人気の「フリルアイス」を試食させてもらいました。

4種類の味や食感が違うレタス

なにも付けずに、そのままパクリ。

にむらあつとリポーター:
シャキシャキですね。苦みがあまりなくて、どちらかと言うと甘味が出てくるぐらいです

フリルアイスは炒め物などアレンジ料理にもオススメです。

4種類のレタスのそれぞれの袋の裏に書かれていますが、甘味、みずみずしさ、シャキシャキ感を星3つで評価しているので、参考にしてみてください。

他にも葉が柔らかい「フレアベルディ」や、苦みが少ない「ビバグリー」、彩りや栄養価が高い「みしま味彩(アジサイ)」など、味わいや食感が違うレタスを栽培しているんです。

フリルアイスの調理例

鉄の会社なのにレタスを作っている近藤鋼材。将来は東南アジアのような暑くてレタスが育たない地域でも、新鮮なレタスをその場で作れるようにしたいと考えているそうです。

近藤鋼材のレタスは県内や関東地域の一部のスーパーで販売されています。

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