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スパイスに全集中!藤枝に移転したスパイスカレー専門店

スパイス好きの間で「中毒になる程うまい!」と定評のある、スパイスカレー専門店「ロストコーナー」。約6年間営業した静岡市清水区の店舗を閉店し、2023年2月藤枝市に移転オープンしました。今回は新しい藤枝の店舗と、何も変わらずおいしいロストコーナーのカレーを改めて紹介します。

水色×白の3階建てが目印

藤枝市で第二章がスタートするロストコーナー

入り口ではゴジラがお出迎え

静岡県藤枝市小石川町に移転オープンしたロストコーナー。店主の稲森さんによると、住居と店舗が一緒になった物件を探していたところ、この建物と出会い、移転を決意したとのこと。以前は洋食屋さんだったこちらの物件には、お客さんとして何度か訪れていたそうです。そんな縁もあり、ここをロストコーナー第二章の場として選びました。

カラフルな店内

窓に向かって並べられた一人掛けのテーブルが6席、お店の奥には二人掛けのテーブルが4席分用意されています。座席数はトータルで10席。おひとりさまのお客さんも多いことから、自分の世界に没頭し、目の前のカレーに集中できるようなレイアウトになっています。

立ち食いではありませんが、店主の稲森さんは「カレースタンド」をイメージしているそう。人の目を気にする事なく、スパイスと向き合う環境が整っています。

旧店舗にあった“のれん”も健在

メニューは定番の3種と限定カレー

ロストコーナーのメニュー

ロストコーナーの定番メニューは、ポークビンダルー、マトンドライウェットキーマ、豚バラとたまねぎのカレーの3種。これに加え取材日は、限定メニューのレッドホットチキンが提供されていました。今回は筆者イチオシのマトンドライウェットキーマと、限定のレッドホットチキンの2種盛りを注文。

ドライマトン&限定レッドホットチキン 2種盛り1400円

カレー1種だと1200円ですが、プラス200円で2種盛り“アイガケ”にできます。いろんな味を楽しみたい方には、断然アイガケがオススメです!

マトンドライウェットキーマ

マトン好きの方に食べてもらいたい、筆者イチオシのマトンキーマ。マトンの野生的な味わいを感じさせつつ、パクチーの清涼感とピンクペッパーのパンチの効いたアクセントがたまらなく良い!

野菜もたっぷり入ったペースト状になっており、旨味がすごい。コレにハマった筆者は、ロストコーナーといえばこのカレーのイメージです。マトンキーマは必ず注文します。

限定レッドホットチキン

そして、この日の限定メニューとして提供されていた、レッドホットチキン。存在感のあるチキンがゴロッと入った食べ応えのあるカレーです。レッドホットの名前のごとく、食べていると額にじんわりと汗をかき、絶妙な辛さの中に味わい深さを感じます。

コールスローサラダはプラス100円

プラス100円でコールスローサラダも付けられます。清水時代から慣れ親しんだサラダなので、常連としては、やはりこれも付けてしまいます。

ご飯の上に乗っている副菜は、たまねぎのアチャール(漬物)とにんじんのポリヤル(ココナッツ炒め)。優しい味わいでカレーの合間に口に運ぶとサッパリします。

カレーに付く2種の副菜はご飯の上に

ライスはインディカ米のバスマティライスと日本米の2種をブレンドして、ギーというインドのバターで炊いてあり、他ではなかなか食べられない個性が光るライスです。

ロストコーナーの今までとこれから

元々運送業に従事していた店主の稲森樂(らく)さん。畑違いのカレー屋さんになろうと思ったきっかけは、日々の自炊の中で偶然できてしまった“うまいカレー”。まわりの人、全国にいる友達に食べてもらい、とても評判が良かったそうです。しかし開業となると、「そんな失敗する可能性の高いもの、絶対にやらないぞ!」と思っていたそう。

そんな中、以前の清水区の物件と出会い、借金せずに自分の身の丈にあったお店ができそうだと決意して、ロストコーナーが始まりました。

ロストコーナー店主・稲森さん

自分がおいしいと思うスパイス料理を味わって欲しいという、稲森さんのシンプルな思いがコンセプトのロストコーナー。オープンから約6年、藤枝にフィールドを移し、今後は朝営業の構想もあるとのこと。
昼とは異なるメニューで朝カレーや、パスタやそうめんなどの麺類×カレーも考えているそうです。そのきっかけは、賄いとして食べたカレーと麺をSNSにアップしたところ、常連さんから食べたいと反響があったから。また違ったメニューが食べられる日も、そう遠くなさそうな予感がします。

「カレー」の看板がない理由

ところで、お店の外に「カレー」と書かれた看板はありません。何の店かわからないと言われることもあるそうですが、それにはこんな理由が。

ロストコーナー店主・稲森樂さん:
「カレー」というワードから想像する物が、昔ながらの家カレー、洋食レストランの欧風カレー、インドレストランのバターチキンカレーなど人それぞれ異なるので、ミスマッチが起こる可能性があります。今はインターネットで情報が手に入りやすい世の中なので、ロストコーナーのようなカレーを求めている人に来てもらって、リアルな口コミが広がってくれるのが理想です

店名の書かれた“のれん”は店内に

実際に東京からも足を運ぶファンがいるということで、日本全国に散らばるスパイス好きに伝わる事を願って、筆者はこれを書いています。

全神経を集中して、スパイスと向き合う環境が整った店、ロストコーナー。

ロストコーナー・店主・稲森さん:
うまいまずいもいろいろありますが、自分の感性で食を楽しんで欲しい。ロストコーナーがそんなきっかけになればいいと思います

以前の清水のお店は狭かったこともあり、あまりゆっくり話す雰囲気でもなかったそうですが、何か聞きたいこと、話したいことがあれば、ぜひ話しかけてくださいとのことでした。スパイス好きなアナタにとって、ツボにハマるお店であれ!

店名ロストコーナー
住所静岡県藤枝市小石川町4-10-1
営業時間11:00〜15:00(14:30 ラストオーダー)
金・土のみ 18:00~20:30 (20:00ラストオーダー)
※イベント出店時、売り切れの時は夜営業がない場合あり
定休日月・木 ※イベント出店時は休み
駐車場8台

【詳しく見る】ロストコーナーのinstagram Twitter
※DMでテイクアウト・冷凍カレーの予約が可能です。(返信をもって注文確定)

静岡市在住のグルメブロガー。ラーメンと中華と甘いものが好き。
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