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地域の宝を次世代へ 着々と進む令和の大修理 源頼朝が源氏再興を祈願した三嶋大社

古くから地域の人たちの信仰を集めて来た三嶋大社では、いま令和の大修理が進められています。国の重要文化財にも指定されている社殿を次の世代へとつないでいくための一大プロジェクトを見つめます。

奈良時代の古書にも記録が残る三嶋大社。

平安時代には、伊豆に流された源頼朝が源氏の再興を祈願した地としても知られています。

三嶋大社・矢田部盛男 宮司:
100年後、1000年後の境内の将来を常に見据えながら、胸の内に思い描きながら今回の事業にあたっている

その三嶋大社で、いま進められているのが令和の大修理。

1866年に建てられた現在の社殿は160年の歳月と共に老朽化が進んでいて、耐震補強とあわせて約90年ぶりに屋根の銅板が張り替えられます。

“令和の大修理”は工事期間が2年に及ぶ壮大な改修計画。

2025年4月には御神体を一時的に祀る仮殿の建設が始まり、御神霊をお遷しする遷座祭に向けた準備が進められました。

三嶋大社・矢田部盛男 宮司:
従来の本殿での祭儀の形式が叶わないので、この間は失礼のないように、神様に不便をかけるようなことがないように心がけて準備にあたってきた

2025年11月、迎えた遷座祭当日。

三嶋大社・矢田部盛男 宮司:
無事に(仮殿へ)渡ってもらえた時には安心したが、1日でも早く大神様に戻ってもらえるように取り組まなければならないという思いを強くした

2026年3月には屋根の張り替えに向けた作業が本格化し、千木や大鬼と呼ばれる棟飾りが取り外されました。

三嶋大社の社殿は国の重要文化財に指定されていることから、工事は文化庁が監督した上で文化財建造物保存技術協会が監理を担っています。

文化財建造物保存技術協会・佐藤武王さん:
やはり物が大きい。まずは鬼板(大鬼)。鬼板・千木・勝魚木のスケールが他の建物に比べてだいぶ大きいというのが第一印象

調査の結果、千木の傷みが激しいことから新たに作り直すことに。

このため、分解して形や細かな寸法を記録します。

文化財建造物保存技術協会・佐藤武王さん:
古いものを使いながら、屋根の機能、建物の機能を維持しながら修理することが今後のポイント

江戸時代の末期に現在の社殿が整えられて以降、1923年の関東大震災、そして1930年の北伊豆地震と2度にわたって大きな被害を受けながらも、それを乗り越えて来た三嶋大社。

今回の修理を進める中で当時の新聞なども見つかっています。

三嶋大社・矢田部盛男 宮司:
映像としても当時の改修に込められた思いが古写真の数々から伺うことができるが、そうした当時の人たちが私たちに残そうとしていた思いが、銅板をめくった跡の墨書きなどから立体的になって、私たちに伝わってくるものがより深くなってきた

商売繁盛や海上安全などの社として、古より多くの信仰を集めて来た地域の宝を未来へ。

先人たちの思いを受け継ぐ“令和の大修理”は2027年末まで続きます。

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