テレビ寺子屋で講演を行う総合内科専門医のおおたわ史絵さん
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それ実は病気かも? 童話や妖怪の真相を医学で解き明かす!【テレビ寺子屋】

子供の頃から親しんできた童話や言い伝えには、実は医学的な根拠が隠されているかもしれません。総合内科専門医のおおたわ史絵さんが、医者の目線で古今の童話や妖怪伝説を鮮やかに読み解きます。

左)テレビ静岡・北村花絵アナウンサー 右)総合内科専門医・おおたわ史絵さん

テレビ静岡で2026年4月26日に放送されたテレビ寺子屋では、総合内科専門医のおおたわ史絵さんが、座敷わらしやアンデルセン童話を医学的な視点から考察し、エンタメと医学の意外なつながりについて語りました。

座敷わらしの正体は「幻視」!?

私は子供の頃から童話や小説、映画など、エンタメの世界が大好きでした。そんな私が大人になり、医者の目線であらためて古今のエンタメを見てみると、実は医学が元ネタになっているのではないか、というお話がたくさんあることに気付きます。

イメージ画像 絵本を読む親子

例えば、「座敷わらし」。山奥の古い家で夜中に目を覚ますと、部屋の隅に子供が座っていて、何をするわけでもなく笑っていたり話をしたりする、あの妖怪です。

この座敷わらしを医学の観点から見てみると、認知症のひとつ「レビー小体型認知症」だったのではないか、という仮説が立てられます。これはレビー小体というタンパク質が原因で脳が誤作動を起こす認知症で、実際には存在しない人や物が見える「幻視」の症状が現れます。

イメージ画像 夜の日本家屋

つまり座敷わらしは、この「幻視」が見せた子供の姿なのではないか、と考えられるのです。他にも根拠がいくつかあって、座敷わらしの話が、認知症になりやすいお年寄りが多く住む地域で聞かれること。座敷わらしが悪さをした、という話がほぼないこと。実害がないことも、「座敷わらしが『幻視』だったからではないか」と私は考えます。

「雪の女王」悪魔の鏡の真相

次に、アンデルセン童話の「雪の女王」。その中のカイとゲルダという仲良しの幼なじみのお話です。

ある日カイの目に悪魔の鏡の破片が刺さり、その瞬間からカイは人が変わったようにゲルダをにらみつけ、「お前なんか大嫌いだ」と言い捨ててどこかへ行ってしまいます。

イメージ画像 鏡の破片

そのまま戻らないカイを探して旅に出たゲルダは、多くの困難を乗り越え、雪の女王のお城にいるカイを見つけ出します。カイは虚ろな目をしていましたが、ゲルダが流した涙で鏡の破片が洗い流され、カイは元の優しい少年に戻りました。

このお話を医学の観点から見ると、鏡の破片が刺さったことによる「角結膜損傷」だと考えられます。それはもう激しい痛みで、人に優しくできる状態ではありません。

テレビ寺子屋で講演を行う総合内科専門医のおおたわ史絵さん

医療では、目に異物が入ったときの処置として生理食塩水で洗い流しますが、その成分は涙とほぼ同じです。つまり、「目の痛みで人が変わってしまったカイを、ゲルダが生理食塩水で治療して、カイは元の優しい自分を取り戻した…」というお話だと私は思っています。

医学の進歩は人の不安を取り除く

こう聞くと、言い伝えや物語などで語られてきた怖いものや不思議な現象は、もしかしたら医学で証明できるのかもしれない、という気がしてきませんか?

イメージ画像 医学

得体が知れない、分からないものだからこそ、人は必要以上に不安になったり、怖がったりしてしまいます。そういった意味で医学の進歩というのは、物事の真相や原因を明らかにして、人の不安を取り除く作用があると私は思います。

「もしかしたら医学と関わりがあるのかも」、そんなことを思いながら、古今のエンタメを楽しんでみてはいかがでしょうか。

総合内科専門医・おおたわ史絵さん

おおたわ史絵: 東京都出身。東京女子医科大学卒業後、大学病院や地域開業医などを経て、現在は法務省矯正医官を務める。難関である総合内科専門医の資格を持ち、多くの患者の診療にあたりながらメディアでも活躍中。

※この記事は2026年4月26日にテレビ静岡で放送された「テレビ寺子屋」をもとにしています。

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