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静岡市清水区の住宅街にある歴史あるそば店「岡田屋」では、「霧下そば」というそばを食べることができます。どんなそばかはもちろん、常連が毎回注文するという“鴨焼き”もおすすめの品でした。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ歴史を感じさせるたたずまいの岡田屋
JR清水駅から車で西へ約5分。「新清水鑑定団」のある交差点を左折してすぐに、立派な木造建築の店構えが目に飛び込んできます。

清水区江尻台にある「霧下そば 岡田屋」です。
のれんには「霧下そば」の文字が掲げられ、由緒正しい雰囲気が漂っています。
「霧下そば」とは、どんなそばなのかも気になります。

店内に入ると、木造の広々とした空間が広がり、とてもいい雰囲気のそば店です。
迎えてくれたのは、料理人のご主人・高里和弘さんと、女将の良子さんです。

岡田屋は創業60年あまり、和弘さんは2代目です。
二人が守り続けてきたお店には、昔からの常連客も多く訪れています。
ボリュームの「おろし弁当」 女将さん手作りのおかず
まずは人気のメニューを紹介してもらいました。「おろし弁当(1200円)」の2段重は、下の段にはおろしそば、上の段に女将さん手作りの日替わりおかずと白いご飯が入っています。

岡田屋・高里良子さん:
肉団子とサツマイモのレモン煮です
日替わりのおかずは、そばと合うように濃すぎない味付けで調整しているそうです。
おろしそばには大根おろし、のり、天かす、サヤエンドウも。一口食べると、そのコシの強さに驚かされます。

高原地帯で栽培される「霧下そば」とは
さて本題の「霧下そば」です。その正体を教えてもらいました。
岡田屋・高里和弘さん:
朝霧が発生するような高原地帯で栽培されたそばです。昼夜の気温差が大きい高原地帯はそばの栽培に適してると言われ、風味がすごく豊かなんです

粘り気も強くなるのでコシがしっかり出で、シャキッとした食感を生み出します。
つゆも特徴的で、辛口の味わい。鹿児島県の指宿産、近海1本釣りの2年熟成した本枯節を使ってます。
岡田屋・高里和弘さん:
節のまま仕入れまして、毎朝削ってます

毎朝削るという徹底したこだわりが、この味を支えています。
これだけのボリュームと味でありながら、おろし弁当の価格は1200円という良心的な設定です。お客さんに喜んでほしいという思いから、ギリギリの価格設定でやっているそうです。
季節の変わり蕎麦に驚き
続いて運ばれてきたのは「季節の変わりそば(もりそば・1050円)」。通常のそばに比べて白っぽい見た目をしています。

かみしめていると、その正体がわかりました。レモンが練り込まれたそばなのです。
にむらあつとリポーター:
おそばの香りがまず最初にして、その後にレモンがふわっと駆け抜けてくる感じです
「変わりそばレモン切り」は国産レモンを皮ごとすりつぶして練り込んだそばです。

他にも、春には「さくらそば」や「茶そば」、冬には「ゆず切り」など、季節ごとに異なる変わりそばを提供しており、季節を感じてもらえるよう工夫しています。
お酒に最高の「鴨焼き」
岡田屋のおすすめはまだまだ続きます。次に登場したのは「特製の鴨焼き(1250円)」です。ノンアルコールビール(450円)と一緒にどうぞ!
かめばかむほどうま味があふれてきます。

岡田屋・高里和弘さん:
バルバリー種といって柔らかくて臭みが少ない鴨肉です
柔らかいながらも、お肉らしい弾力がしっかりとあり、お酒の肴には最高の逸品です。
岡田屋・高里良子さん:
毎週来る常連さんは、そればかり食べて生ビールです

毎週訪れて鴨焼きと生ビールを楽しむ常連客もいるほどの人気メニューとなっています。
インスタでプレゼント企画も
さらに嬉しい情報も飛び出しました。
岡田屋はインスタグラムで時々プレゼントキャンペーンを行っていて、コメントをしてくれた人などに、抽選でおそばを無料でプレゼントしているそうです。

どのメニューもこだわりが詰まった岡田屋。昔からの常連客だけでなく、新しいお客さんにもぜひ訪れてほしいという思いが伝わってきます。
おそばで季節を感じながら、心のこもった料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。
■店名 霧下そば 岡田屋
■住所 静岡市清水区江尻台町14-18
■営業時間 11:00~15:00
■定休 木
■問合せ 0543-67-1658
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