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【袋井・シロップ】“予約制のかき氷” 地元食材と思いが詰まった1杯を食べたい!

静岡・袋井市にある「お菓子とかき氷の店 シロップ」は、自家製シロップとふわふわの氷にこだわるかき氷店。予約しないと食べられないので特別感があります。かき氷へのこだわりや誕生秘話も取材しました。

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お菓子とかき氷の店「シロップ」とは

シロップの外観
人気のかき氷店「お菓子とかき氷の店 シロップ」(袋井市春岡)

袋井市の有名なお寺「可睡斎」から車で6分、静かな住宅街に人気のかき氷店「お菓子とかき氷の店 シロップ」があります。

シロップは、袋井市春岡にある小さなかき氷とお菓子のお店です。

静かな住宅街にあるシロップの入口

ふんだんにかかった自家製シロップには、地元の旬の食材が使われています。季節限定のかき氷が評判で、県内外から多くのお客さんが訪れています。

2019年にキッチンカーで営業をスタートし、2022年に自宅の倉庫をリノベーションして実店舗をオープン。店主のやさしさがあふれる、心地よい空間も魅力のひとつです。

シロップの店内
自宅の倉庫をリノベーションした店舗

シロップ誕生のきっかけは“夏の開業”と“かき氷の感動”

店主の梶本舞子さんは、もともとパティスリーやカフェで製菓に携わってきました。

焼き菓子店の開業を考えていたものの、ちょうど夏の時期だったことから「かき氷をやってみよう」と思い立ったそうです。

シロップの店主・梶本舞子さん

浜松のイベントでかき氷を食べたとき、そのおいしさに感動したこともあり、背中を押されました。「私もこんなおいしいかき氷を作りたい」。そんな思いから今のシロップが生まれました。

地元食材でこだわり自家製シロップ

シロップが大切にしているのは“地域とのつながり”です。

地元・袋井産のイチゴ「紅ほっぺ」をはじめ、真夏から秋には磐田産のイチジク、浜松産の柑橘類「不知火(しらぬい)」など、静岡県西部で育った旬の素材を積極的に使っています。

イチゴは毎年シーズン中に冷凍保存し、一年を通して味わえるよう工夫しています。

いくつもの味を組み合わせた“層”で構成されている

自家製シロップは一層だけでなく、いくつもの味を組み合わせた“層”になっていて、丁寧に試作を重ねて作られています。

例えば「シトラスフロマージュ」というかき氷には、レモン・夏みかん・シークワーサーのシロップ、ヨーグルトシロップ、塩ミルクシロップが層になっていて、絶妙のバランスを生み出します。

氷には、優しい口当たりが特徴の氷のブランド「浜松純氷」を使用。削る前に冷凍庫からしばらく出しておいて、頭がキーンとしないよう提供にも心配りを欠かしません。

ふんわりとした氷

月替わりメニューはまるでスイーツ

シロップでは「月替わりメニュー」4種類と、「定番メニュー」2種類、それに小ぶりで子供にもぴったりの「懐かしのかき氷シリーズ」2種類を提供しています。

月替わりメニュー4種類

〈2025年7月の月替わりメニュー〉
・シトラスフロマージュ 1350円
・Wセサミ豆花 1300円
・ピスタちご氷 1350円
・バナナショコラ 1300円

〈定番メニュー〉
・杏仁ミルクティー 800円
・塩キャラメルナッツ 800円

〈懐かしのかき氷シリーズ〉※小さめ氷
・ブルーライム 600円
・カルピス 600円

上)懐かしのかき氷シリーズ2種類 下)定番メニュー2種類

月替わりの中から「Wセサミ豆花(1300円)」を食べてみました。

黒ごまと白ごまのシロップをたっぷりかけたアジアンテイストのかき氷で、中に豆花(トウファ)が隠れています。

また自家製の白玉やホイップが載っていて、食べごたえのある一品です。

Wセサミ豆花(1300円)
【詳しく見る】お菓子とかき氷の店 シロップのリール動画(くるみのインスタグラム)

かき氷は“完全予約制” 温かな交流が生まれるお店

現在、シロップのかき氷は完全予約制・ワンオーダー制

シロップのインスタグラムから予約フォームにアクセスできます。

1日最大40杯まで。予約は直近だと埋まっていることが多いので、早めのチェックがおすすめです。

お店は小さな空間で、時には相席になることも。

その距離感が心地よく、お客さん同士で自然にかき氷の話や情報交換をする姿がよく見られるそう。

シロップの店内
小さなお店だからこその“小さな出会い”がある

「お店をやっていてよかった」と店主の梶本さんは笑顔で話してくれました。温かな交流が生まれる、居心地のよいお店です。

シロップ 店主・梶本舞子さん:
お菓子もいろいろやってきたけれど、かき氷はこの先もずっと続けたいと思います。かき氷の奥深さをもっと勉強したいし、静岡県西部でかき氷の魅力をもっと広げたいと思います

梶本さんは農家とのつながりも増やしていきたいと、これからの展望を熱く語ってくれました。

左)妹の鳥羽絵美子さん 右)店主の梶本舞子さん

7月中旬からは店主の梶本さんがしばらく日本を離れる予定ですが、その間は妹である鳥羽絵美子さんが梶本さんの思いを引き継いでお店を担当します。

鳥羽さんもお店の雰囲気や味を大切に守りたいと話していて、変わらずシロップのおいしいかき氷が楽しめそうです。

10月からはドーナツを提供予定とのこと。季節ごとに違う楽しみが待っているシロップで、ぜひ心ときめくスイーツ体験を。

■店名 お菓子とかき氷の店 シロップ
■住所 静岡県袋井市春岡430
■営業時間 10:00~16:00 
■定休 不定休(詳しくはSNSに掲載)
■駐車場 あり(10台)

詳しく見る】お菓子とかき氷の店 シロップのインスタグラム

取材/くるみ

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静岡県西部のグルメブロガー。人と食をつなぐ地域密着型ライターを目指します。
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