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【中央区・芋頃】「壺焼き芋」の専門店 石焼き芋とどう違う? 時間をかけてスイーツ級の甘さに

最近ちらほら見かけるようになってきた「壺(つぼ)焼き芋」。主流の「石焼き芋」とどう違うのでしょうか。農家が作る壺焼き芋の店、浜松市中央区の「芋頃」でその魅力を調査します。

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石焼き芋との味の違い

やってきたのはサツマイモ栽培が盛んな浜松市。東名高速道路・浜松ICから西へ約10分。

ホームセンターの「カインズ浜松市野店」にある、コンテナを使ったお店&フリースペースの空間「HA/CO(ハコ)」の中に、壺焼き芋専門店「芋頃(いもころ)」はあります。

2024年4月、旧浜北区から移転オープンしたお店です。

さっそくありました、「冷やしつぼ焼き芋(600円)」。もっちりとした濃厚そうな断面が魅力的です。

ずばり石焼き芋とどう違うのか、オーナーの阿部尚男さんに聞いてみました。

芋頃 ・阿部尚男さん:
壺焼き芋の方が甘いです。トロトロで甘くなります。食べてみればわかると思います

芋頃 オーナー・阿部尚男さん

出来たての壺焼き芋を一口食べさせてもらいました。

にむらあつとリポーター:
甘い! 食感はねっとりです

芋頃・阿部さん:
もうクリームですよね

壺焼き芋スイーツのラインナップ

芋頃で食べることができる、壺焼き芋スイーツのラインナップを紹介します。

まずは干し芋。いわゆる平たい干し芋ではなく、皮をむいたままのような「丸干し芋(600円)」が珍しい。中のしっとり感を味わえる干し芋でした。

壺焼き芋の中にバニラアイスを入れた「芋頃アイス(550円)」や、ブリュレ風にアレンジした「壺焼き芋ブリュレ~キャラメル~(600円)」も人気です。

中でも阿部さんが一番売れていると自信を持ってオススメする商品は「壺焼き芋ソイシェイク(600円)」です。

ベースとなる豆乳と、壺焼き芋をそのまま裏ごししたあんを融合。

濃厚で甘みが強いものの、あまりクドくなく、あっという間に飲めるシェイクでした。

芋頃・阿部さん:
多少は調味料が隠し味で入っていますが、ほとんどお芋で作っています

おいしさの秘密は「農家直営」

実は、オーナーの阿部さんは農家が本業。

左)にむらあつとリポーター 右)芋頃 オーナー・阿部さん

お店の看板にも「農家直営」の文字があります。

ということで、おいしさの秘密が詰まっているであろうサツマイモ畑を見せてもらいました。

阿部ファームではサツマイモを通常より土の中に少しでも長く寝かせ、甘くなるように育てています。

試し掘りとして、収穫直前のサツマイモを掘らせてもらいました。

収穫したのは、もともと糖度が高い品種の「紅はるか」。加熱すると甘みが増し、ねっとりするのが特徴です。

さらに、阿部さんは収穫したサツマイモを最低でも100日以上、長い時は半年近く貯蔵庫で熟成させます。

芋頃・阿部さん:
約三カ月かかるので、実は今年中には食べれません

こうして甘みを引き出してから、満を持して壺焼きにしています。

職人技でじっくり加熱

どうやって壺焼きにするのか、特別に一式を畑に持ち込んで、見せてもらいました。

壺焼き芋のつぼは、窯元から買った常滑焼のつぼを、自分たちで加工して作りました。

ふたを開けると、壺の底には七輪(しちりん)があって、サツマイモが上の方に吊り下げられています。

200℃近い熱が対流する壺の中で約2時間、均一に火が入るようサツマイモを返しながら焼いていきます。

直火ではなく対流熱で焼き上げるのがポイントです。

焼き上がり具合をチェックしながら手間暇かけて完成する壺焼き芋。その職人技もおいしさの秘密。簡単にできることではありません。

半年以上寝かしたお芋に、壺焼きならでのじっくり加熱がおいしさの秘訣でした。

壺の中でじっくり焼き上げ、ねっとりとした食感と甘さを楽しめる壺焼き芋。石焼き芋との違いを確かめてみてください。

■店名 芋頃
■住所 浜松市中央区小池町2425-1
■営業時間 11:00〜17:00
■定休 不定休
■問合せ 053-401-7543

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