目次
見るからに古そうなレンガ造りの小さな建物が、静岡・藤枝市のJR藤枝駅1番線ホームにあります。あれはいったい何の建物?実は135年前からずっとここにあり、かつては重要な役割を果たしていたそうなのです。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ今回調査するのは、静岡県内に残るレトロな「鉄道遺産」。明治から昭和にかけ、多くの人々に愛された鉄道の数々。その歴史をいまに伝える、貴重なスポットを巡ります。
「油庫」と呼ばれていました
東海道本線のJR藤枝駅の1番線ホームに建つ、レンガ造りの建物。明治時代から残る、とっても貴重な建物なんですが、何に使うものだと思いますか。
この建物は「赤レンガの油庫」と呼ばれ、ランプの燃料を保管するための小屋でした。
鉄道愛好家・山内達仁さん:
当時は電気がないので、駅や客車の照明は灯油ランプだったので油庫が必要でした。藤枝駅開業当時の1889年(明治22年)から、135年間ずっとここにあります
レンガの東京駅より古い
ランプの燃料はこうした、耐火性の高いレンガの小屋に保管されていたんです。
赤レンガといえば東京駅ですが、1914年(大正3年)に開業したので、それより古いことになります。
電気のライトに置き換わったことで、油庫はその役目を終え、現在は倉庫として使われ、鉄道の利用客を見守っています。
■施設名 JR藤枝駅
■住所 静岡県藤枝市駅前1-1-1
【もっと見る! 鉄道の記事】