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静岡市の茶問屋が始めたお茶とお菓子の店には、茶葉がまるごと入ったクッキーや、お茶の粉末を使ったジャムがあります。スイーツで「食べるお茶」を体験してきました。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ茶問屋の女性経営者が始めました
今回訪れたのは静岡市葵区平和にある茶問屋が始めたお茶とお菓子の店「いつものお茶と贈り物のお店」です。5月にオープンしました。
岩崎恭三商店・岩崎麻須美 代表:
お茶の問屋でして、いつもは荒茶を買って火入れをして卸売りをしていますが、小売りの店もオープンしました
店頭に並ぶのは、老舗の茶問屋が厳選した極上の静岡茶。
岩崎さんが自らデザインしたという、おしゃれでかわいらしいパッケージのお茶も販売しています。
「食べるお茶」を提案
岩崎さんが手がけたスイーツも販売。静岡県産の厳選した抹茶や煎茶を使っているんです。
「Tea Jam(抹茶ミルクジャム)」は45g入りで864円です。
岩崎恭三商店・岩崎麻須美 代表:
「食べるお茶」も意識していて、お茶を丸ごと食べられる商品も作っています。煎茶のお茶もスイーツにできることを表現したくてジャムには粉末緑茶も入れています
こだわりの「食べる、お茶」スイーツ。
小倉彩瑛アナウンサーが気になった「抹茶ミルクジャム」をパンに塗って試食させてもらいました。
小倉彩瑛アナウンサー:
ミルキーで甘いです。抹茶の味もまろやかにします。お茶を感じます
お茶を粉砕してパウダー状にしたものが入っていて、サッパリ感も感じられるのが特徴です。
「お茶っぱクッキー(1袋180円)」にも、茶問屋ならではのこだわりがあります。
クッキーには粉末ではなく茶葉が丸ごと入っています。
岩崎恭三商店・岩崎麻須美 代表:
問屋は荒茶を仕入れて火入れしますが、その過程で出てくるのが細かくなった茶葉です。それをクッキーに使っています
初めての育児と開店準備
お茶の魅力をもっとたくさんの人に知ってもらいたい。そんな思いで岩崎さんが始めたスイーツ作りですが、初めての商品開発や店舗経営は平坦な道のりではありませんでした。
岩崎恭三商店・岩崎麻須美 代表:
私自身がお茶を急須で入れたりしていなかったので、お茶を飲む層を増やすには入口を入りやすくと思いました
岩崎さんは茶問屋の代表でありながら一児のママ。お店の開店準備も、幼い子を育てながら進めました。
岩崎恭三商店・岩崎麻須美 代表:
子供が2カ月ぐらいのときに店を始めようと思いました。寝かしつけを夜9時に終えてから午前0時過ぎまで日本茶インストラクターの勉強をして、会社のことも独学で本を読んだりしました。子供も育ててお茶の仕事もやってやる、という勢いがありました
努力の末、お茶の勉強を始めてから4年がたったこの春、念願のお店がオープンしました。
今では、これまでに得た知識を生かし海外へお茶の魅力を伝えに行くことも。
そんな岩崎さんを応援し、茶農家も海外向けの商品開発に協力してくれました。
斉藤茶園・斉藤祐子さん:
パワフルにどこでも足を運んで宣伝や販売をしていて、ものすごいがんばっているなと感じています
斉藤茶園・斉藤勝弥さん:
自分のちゃんとした意志を持って、世間にお茶の特徴をアピールしてくれるのはうれしいです
岩崎さんのがんばりが、茶農家にもしっかり届いていました。
そんな岩崎さんのアイデアが光る「食べるお茶」スイーツを一度味わってみてください!
■店名 いつものお茶と贈り物のお店
■住所 静岡市葵区平和1丁目3-54
■営業時間 10:00~17:00頃
■定休 土・日・祝
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