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清水の次郎長ゆかりの「美濃輪稲荷神社」をご紹介します。次郎長の名が「寄進者」として刻まれた石があるのですが、立ち並ぶ赤鳥居はまるで京都の伏見稲荷のように圧巻でした。
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いつも通る道でも、一本裏へ入ればそこはまるで別世界。静岡県民必見の裏スポットを巡る「しずおか裏表さんぽ」。静岡市清水区興津から、清水港をぐるりと囲むように走る幹線道路「しみずマリンロード」を散歩します。
壮観! 無数の赤鳥居
清水の次郎長生家の近くにあるという美濃輪稲荷神社には、次郎長の名前が刻まれた石があるそうです。次郎長の生家を見学したら、ぜひ一緒に訪れてみてください。
次郎長通りの大きな赤い鳥居が目印の「美濃輪稲荷神社」。京都の伏見稲荷大社の分社で創建は江戸時代の初期。次郎長も崇敬した、東海地方屈指の格式高い神社です。
神社の入口にあったのは、「入口右側の石柵に山本長五郎(次郎長)の名が刻まれている」と書かれた立て札でした。
一歩境内に足を踏み入れると、打って変わって神聖な空気が流れていました。
まずは鳥居の数に驚くことでしょう。赤い鳥居がずらっと並んでいる様子は美しく壮観ですが、神の領域に足を踏み入れるような気がして、少し怖ささえ感じます。
いろんな人が奉納した鳥居なのでしょうか。酒井正道宮司に教えてもらいました。
美濃輪稲荷神社・酒井正道宮司:
一本ずつが奉納の鳥居です。会社や商売をやっている人などが奉納してくれます。奉納者の名前が鳥居に付いています
鳥居1本のお値段は「シークレット」とのこと。京都の伏見稲荷を彷彿とさせる無数の鳥居ですが、これでも昔に比べれば鳥居の間隔が開いているそうなのです。
美濃輪稲荷神社・酒井 宮司:
昔は信仰心が非常にあつかったので、順番待ちの状態でした。いまはいつでもどうぞ!
「油揚げ」の奉納所
社殿の前に面白い場所を発見。「油揚げ奉納所」です。
稲荷神社はキツネが守っていますが、好物の油揚げを片手に願いを神様に届けてもらうという人が多いそうなんです。
ふたを開けてみると、奉納された油揚げが入っていました。ちょっとお豆腐屋さんみたいな光景です。
油揚げは神社の門前にあるお店「富田」で買う事ができます。
購入すると女将さんが火打ち石を打って、お清めをしてくれるんです。
「奉納油揚」は2枚入りで100円です。
次郎長親分も奉納した証拠
最後に清水の次郎長こと「山本長五郎」が奉納した石柵を見せてもらいました。
古いので薄くなっていて少しわかりにくいのですが、山本長五郎の文字が読み取れます。
次郎長親分が確かにこの地に生きていた証拠を、ぜひ見に行ってみてください。
■施設名 美濃輪稲荷神社
■住所 静岡市清水区美濃輪町6-12
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