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生まれつき目が見えない“イーちゃん”こと小長谷唯織(いおり)さんを25年間追ったドキュメンタリー映画が、5月10日の東京・武蔵野新宿館を皮切りに全国で順次公開されています。舞台挨拶や静岡県内の上映情報を詳しくご案内します。
映画「イーちゃんの白い杖 特別編」とは
静岡県に暮らす、生まれつき目が見えないイーちゃん。成長するにつれて「なぜ自分だけ」と不思議に思うようになり、さまざまな悩み・困難に直面します。
でもいつも隣にいたのは、重い障がいを抱えながらも前進し続ける弟・息吹(いぶき)さん。互いの顔を見たことがない姉と弟の“絆”は、語りつくせないほど強いものでした。
特別編は2018年公開の映画「イーちゃんの白い杖」(テレビ静岡制作)に、その後の幸せを見つける新たな映像を加えた成長記録です。
特別編は、ドキュメンタリー番組としてテレビ放送後、「日本民間放送連盟賞 テレビ・グランプリ」など、数々の賞を受賞しました。
イーちゃん家族が舞台挨拶に登壇
感動の輪は全国のスクリーンに広がっています。
5月11日、JR新宿駅中央東口からすぐにある新宿武蔵野館で、上映にあわせて舞台挨拶が行われました。
登壇したのは、イーちゃん、息吹さん、両親の小長谷卓也さんと和美さん、イーちゃんの夫・横田和典さん、橋本真理子監督、音楽を担当した川口カズヒロさんです。
急遽、仕事の合間を縫ってナレーションを担当した春風亭昇太さんも駆けつけました。昇太さんの優しい語りは、このドキュメンタリーにぴったりの雰囲気です。
客席からは「ご結婚されて、白い杖が1本から2本になりましたが、どのような変化がありましたか?」と問われ、「幸せや嬉しいと感じることは2倍になり、つらいと思うことは半分になりました!」と答えていました。
体が弱い息吹さんの移動は、東京までの道中、交通渋滞もあり心配されましたが元気に到着。息吹さんが「外出できる機会があるのは喜んでいる」と橋本監督は話します。
強いお母さん和美さんは、 控室でも大きな愛で家族を包んでいました。
鑑賞後はロビーで来場者一人一人と交流したイーちゃん夫妻。
来場者から「勇気をもらいました」「感動しました」など多くの声をかけられ、イーちゃん夫妻は笑顔が輝いていました。
静岡県内3会場でも舞台挨拶へ
新宿武蔵野館の上映の次は、静岡県内でも3会場で公開が始まります。
期間は5月24日(金)から6月6日(木)まで。県内3会場でも舞台挨拶が行われます。
劇場でしか手に入らない「イーちゃん白い杖 特別編」のパンフレットは、イーちゃん家族、そして橋本真理子監督の思いがぎゅっとつづられた1冊です。上映館で1冊550円で販売されています。
【詳しくみる】全国の上映会場(「イーちゃんの白い杖の公式サイト)県中部 静岡シネ・ギャラリー
JR静岡駅北口近くの重厚なレンガ造りの建物「サールナートホール」の中にある「静岡・シネギャラリー」では、24日から上映が始まります。
舞台挨拶:5月25日(土) 橋本監督・小長谷唯織(イーちゃん)・小長谷卓也(イーちゃんの父)・川口カズヒロ(音楽)
上映時間:未定 ※映画館のホームページをご確認ください
県西部 シネマイーラ
県西部の上映は、浜松市民映画館シネマイーラで5月24日からです。舞台挨拶は26日です。
舞台挨拶:5月26日(日)イーちゃん家族、橋本監督、川口カズヒロ(音楽)
上映時間:9:50~
県東部 シネプラザ サントムーン
県東部の公開は、シネプラザ サントムーンで5月24日から始まります。シネプラザは、湧水群で有名な柿田川公園近くの商業施設・サントムーン本館2Fにあります。舞台挨拶は6月2日です。
舞台挨拶:6月2日(日) イーちゃん家族、橋本監督、川口カズヒロさん(音楽)
上映時間:未定 ※映画館のホームページをご確認ください
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