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富士山をはじめとした絶景があり、かつ車で行ける静岡市のスポットを紹介します。向かうのは標高279mの梶原山。山頂には整備された公園があり、ハイキングでも人気。名前に隠された歴史もありました。
ふもとの寺「光鏡院」に寄り道
山頂近くに駐車場もあるということで、静岡市の葵区と清水区にまたがる梶原山に車で向かいます。
「梶原山公園入口」と書かれた看板を目印に、だんだん細い道に入っていくと、なにやら立派なお寺がありました。ちょっと立ち止まってみます。
葵区瀬名にある「光鏡院」、周辺には梶原山のことも書いてある大きな案内図がありました。
「標高279m、静岡・清水区境の山で両市街はもちろん伊豆半島・南アルプスなどの眺望がすばらしい」。
これは期待できそうです。ただ、ちょっと気になる表記も発見。「梶原一族いくさの跡」と書かれていたんです。
にむらあつとリポーター:
「梶原景時親子がこの山頂で自害したことから、山の名もここからきている」と書いてあります。なんだか歴史的にいろいろあった山ということですよね
梶原山の名の由来は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活躍した武将、梶原景時からきています。
1200年、清水周辺で鎌倉の命を受けた侍の待ち伏せに遭遇しなんとか逃げたもの、最期を迎えた場所こそが、この梶原山と言われているんです。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では梶原景時を中村獅童さんが熱演し、話題となりました。
ただ景色がいいだけではない。本当にいろいろな歴史が詰まっている山ということが案内図を見るだけでもわかりました。
クマ出没注意! 山頂へ
さて、山頂へのドライブに戻ります。光鏡院から梶原山駐車場へは約15分。
あっという間に到着です。
駐車場から山頂までは徒歩で行きます。ここでまた気になる張り紙を発見!
にむらあつとリポーター:
ちょっと待ってください。クマ出てますね。この付近でクマが目撃されました
「クマにご注意ください」の張り紙には、対策が書かれていました。
まずは「一人での入山を控える」。これはスタッフが複数いるので大丈夫です。あとは「音の鳴るもの(鈴・ラジオ等)を携帯する。エサと認識されないようゴミは必ず持ち帰る。目撃した場合は静かにその場を離れ、クマを刺激しない」。
駐車場から梶原山公園までは100mとあっという間ですが、念のため「クマよけの鈴」を装備!
そうこうしていると、登山客がやってきました。
なんと、富士山が好きで月の半分は毎日梶原山に登っているそうです。
登山者:
74歳です。やっぱり運動のためですね。とてもいい山ですよ、富士山から太平洋から全部一望できますから
ちなみに登山者の男性も、しっかりクマ鈴を付けていました。
にむらリポーターもクマ鈴に加え、歌も歌いながら山頂を目指します。
山頂の景色はこれだ!
元気よく歌を一曲歌ったところで梶原山公園に到着。
気になるその絶景は・・・
にむらリポーター:
いや、これはお見事。すごい景色です。ドンと富士山が来ました
眼下に広がる静岡市の絶景。夕焼けもキレイです。富士山から清水の街、この日は天気も良く伊豆半島まで見渡すことができました。
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ここが梶原景時が自害をしたと言われる場所でもあります。景時もこの景色を見ながら最期を迎えたのでしょうか。
歴史を感じながら見る絶景は、また一味違います。ぜひ自分の目で確かめに来てください。
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